TVで芸能人などが「漁業体験」をやっているのを見て、羨ましいと思ったことありませんか?
漁にチャレンジして、獲れたての美味しい海産物を港でいただいて…。
楽しそうなこと尽くし。
そんな体験を誰にでもさせてくれて、しかも「支払った料金を遥かに越えるお土産をくれる」、お得すぎるプランを見つけました!
前回の記事「裏ワザ!養殖場で釣り」でお世話になったイケメン漁師さんの企画なので、釣り体験と併せてぜひチャレンジしてみてください♪
ワカメの壁で獲り放題!
お世話になるのは宮城県、南三陸の泊浜漁港にある「金比羅丸(こんぴらまる)」さん。
メインは漁師ですが、遊漁船の認可をとって「釣り」や「漁業体験」など、漁業や魚を身近に感じてもらうために、いろいろなチャレンジをされています。
漁業体験は通年を通して用意されていますが、3〜4月はワカメ、5〜10月はホタテ・ホヤなど時期によって内容が異なります。
今回、体験できたのは「ワカメ」。
朝10:00に港に集合してスタートです。
まずはワカメについてお勉強
港に集まったのはお子さん連れのご家族や、カップルなど約10名。
千葉からこの体験をするために来た!というグループもいて、みなさん船に乗る前からワクワクです。
さっそく船に!と思ったら、まずはワカメについて紙芝居でお勉強。
「メカブはワカメの根元部分」など意外と知らない情報や、ワカメ養殖の流れなどをわかりやすく説明してくれ、お子さんも真剣に聞いていました。
ワカメについて学んだら、いよいよ海へ!
当然ながら、みなさん漁船に乗るのが初めてなので、それだけで興奮。
写真タイムがはじまります。
カモメと触れ合いながら漁場へ
船が出発するとすぐに、1人の漁師さんがみんなにお煎餅を配ってくれました。
おやつ?と思ったら、「これは自分で食べずに、海に投げて下さい」とのこと。
そう言って漁師さんがお煎餅を割って海へ投げると、すごい数のカモメが一斉に船に向かって飛んで来ました。
子供達もカップルも大喜び。
大興奮でカモメの餌付け大会がはじまります。
そうしているうちに、10分もせず船が停止。
漁場に到着しました。
ワカメの壁と収穫タイム
丸い球体「ブイ」が浮かぶ海。
何気なく漁師さんがロープをひき、機械も使ってどんどんロープを巻き上げていきます。
すると…
みるみる…
ワカメの壁が目の前に!
これには私も他の参加者さんも大興奮!!
想像を遥かに越える光景にびっくりです。
何百人分のワカメなのか…と思っていると、漁師さんが
「こちらのワカメは獲り放題です。獲った分だけ持ち帰れますので、がんばってください!」
と。
えーーーー!すごい!!
三陸のワカメといえばブランドです。
都内で買ったら、小さなパックでも300-400円はする。
それが獲り放題だなんて…!
俄然やる気の湧いた参加者さん一同。
簡単なレクチャーを受けて、さっそく収穫タイム開始です。
ワカメはこのように、根元の部分がメカブ。先に向かって伸びる中心が茎ワカメ。その両脇がお味噌汁などに入れる、一般的なワカメになっています。
「こんな造りになっていたんだ〜」と感心しながら、私も収穫。
すると、
そのサイズにまたびっくり!
私の身長を軽く越える長さです。
この1本だけでも何食分になるのか…。
ワカメの迫力に圧倒されながらも、みなさん楽しそうにどんどんワカメを収穫します。
20分ほどで収穫タイムは終了。
大きなカゴに盛りっとワカメが積まれました。
しかし、実はこれでもワカメの壁の1/4も収穫できていません。
ワカメの壁は高くて厚い…。今度はもっと本気で挑みたいです。
大満足で港へ戻ります。
意外と楽しい!ワカメの加工体験
港に戻ったら、船着き場の隣にある加工場へ。
ここでワカメの加工にチャレンジします。
まずはいま獲ってきたメカブを加工
メカブは中心に固い芯があり、そこから伸びる「ひだ」が一般的によく食べられる部分です。
このひだを芯から外していくのですが、それには専門の道具「メカブカッター」を使います。
二股にわかれた金具部分をひだの根元に当てて、茎に沿って滑らせるようにすると、おもしろいようにひだが削れてバラバラに。
この作業、慣れると気持ち良くてハマります。
続いてワカメの加工
こちらは今獲ってきたものでなく、潮水で茹でて「塩蔵」加工がされたワカメを使います。
とっくにお気付きだと思いますが、ワカメはもともと緑ではなく焦げ茶のような色をしています。
それが熱を加えることで、緑色に変色します。
この時点で既に、私たちがスーパーなどで買うワカメと同じに見えますが、実はまだ違うのです。
よく見ると中心に太い芯が。これがおつまみなどで見かける「茎ワカメ」。
この茎の部分を1本ずつ手で外していきます。
手順は茎に沿って切れ込みを入れ、そこから茎に沿って手でほどくように裂いていく…という単純なもの。
しかし、これがけっこう難しく。
カニの身をほじっているときのように、全員が無言で集中していました。
これが「茎ワカメ」と「ワカメ」。
やっと普段食べているワカメの形になりました。
こんなに細かい作業を漁師さん達がこなしてくださっているおかげで、私たちは美味しいワカメをいつも食べられているのです。
改めて、漁師さんと、美味しく育ってくれるワカメに感謝。
実食!
ワカメについて学び、収穫と加工を体験。
次はいよいよ…お待ちかねの実食タイムです!
食べ方はシンプルだけれど、1番贅沢な「しゃぶしゃぶ」
ぐつぐつ煮立ったお鍋に、まずはワカメを…
入れると、一瞬で、
鮮やかな緑色に!
お出汁を軽くつけてパクッとひと口。
おお!コリッコリ!
いつも食べているワカメと全然違う歯ごたえにびっくり。
味も濃くて美味しいです。
続いてメカブ。
こちらは鍋に入れて2,3秒。
それだけで…
こんなに色鮮やかな緑色に!
火を入れると粘りも増して、ますます美味しそう。
こちらもひと口。
ヌメヌメでコリッコリ!
そして鼻を抜ける香りがいい。
旨味が強くて、いくらでもいけそうです。
大人はもちろん、お子さん達も「おいしい〜!」と、どんどんお換わり。
あっという間に完食しました。
ちなみに作業した分は持って帰ってOKとのことで、私を含む参加者さんたちは黙々と食後も作業の続き。
生ワカメ、生メカブ、塩蔵ワカメを盛りっとお土産に詰め込みます。
私はこの後も予定があったので控えめにしましたが、それでも都内で購入したら1万円くらいしそうな量をいただきました。
他の参加者さんたちは、私より遥かに多い量を持って帰っていたので、一体いくら分だったのか。。
ここまでで2時間と少しの体験でした。
最後に
このプランのお値段ですが、なんとたったの3,500円です。
収穫と加工を体験し、その場で美味しくいただいて、更に料金を軽く越えるお値段のお土産までついてくる。
こんなに楽しくてお得で、しかも勉強になる体験は、なかなかありません。
私もホタテやホヤ漁業を体験しに、またリピートしたいと思います。
お子さんはもちろん、大人だけでもじゅうぶん楽しいのでぜひ試してみて下さい♪
その際は、前後に「釣り体験」もぜひ!
本プランの概要
- <お勧めの時期>
-
年中
時期によって体験の内容が変わります。詳しくは船のHPをご確認ください。
- <本プランでお世話になった船>
- ・金比羅丸
- <本プラン全体の予算目安>
-
3,500円
・収穫、加工、試食、お土産を含む
- <本プランのスケジュール目安>
-
所要時間は2時間ほど。午前中が基本ですが、ワカメ・ホタテなど対象によって異なります。
詳しくは船のHPをご確認ください。
- <オススメの持ち物>
-
・汚れて、濡れて良い服装(寒さや日焼けの対策はやりすぎなくらいで丁度いいです)
・船に乗るので、不安な方は酔い止めを飲むようにしましょう。特にお子さんは飲むことをオススメします。
・飲み物の販売はありません。予め購入していきましょう。