「ツッテ」はじめます


はじめまして。釣りアンバサダー・ツッテ編集長の中川めぐみです。

この『ツッテ』というメディアでは、特に“これまで釣りをしたことがない人”に向けて「釣ってはじまる特別体験」の情報をお届けしていきます。

でもその前に、私がどうして『ツッテ』をはじめるのか、そして「釣りアンバサダー」とは何かをお伝えしたくてこのエントリを書きます。

あえて「釣り初心者のまま」のススメ

私は釣りをはじめて4年半程なのですが、おそらく日本屈指の「プロ釣り初心者」であると自負しています。

というのも、釣りといえばこんなイメージありませんか?

道具に凝って竿などを揃え、技術を高めるために勉強し、周りはライバルとばかりに1人集中してジッと水面を見つめる…。The 釣り人!

それに比べて私の釣りは、こんな感じです。

道具は持たず手ぶらで釣り場へ行き、事前学習なしで当日レクチャーしてもらい、仲間とワイワイお酒を飲みながら釣りをして、最大の楽しみは釣った魚を飲食店に持込んでの宴会
こんなことを、もう100回くらいしています。

釣り自体を極めようという気持ちは全然なく、未だに竿など道具の知識はほぼ無いし、糸もろくに結べない。How to系の情報収集も興味がなく、いつまでも初心者気分まる出しです。

だけれども…、それでも釣りはおもしろい!
むしろ「釣りだけにハマり込まない」からこそ見えてくる魅力がたくさんある!それを多くの方に伝えたいのです。

釣りは地域をどっぷり楽しむ“入り口”

最近よく「モノ消費からコト消費へ」という言葉を耳にしますが、私が釣りに感じる魅力は、そこにあります。

完成品をただ消費するのではなく、自分が主人公になって「オリジナルの体験」をつくることに価値を感じるのです。

例えば、旅行先で時間が余ってしまい、あまり興味のない“つくられた観光地”で無理やり時間をつぶしたことはありませんか?

私はあります。

でも、その過ごし方に満足感はあるのでしょうか。また、再びその地に訪れたいと思うでしょうか。

そんなときにお勧めしたいのが、その土地の、その時期に旬な魚を自分で釣ってみる!という過ごし方。

自分自身が主人公になって海に出ると様々な発見があります。

アドレナリン全開

今までに一度も釣りをしたことがない人、また小さい頃にやった記憶がなんとなく残っているくらいの人。
今こそ魚がかかったときの、釣り上げたときの刺激を味わってみて下さい!
独特のビクビクッという感触、ぐぐぐっと竿が海に引き込まれるときの興奮、重みを感じながら糸を巻き上げる達成感…日常生活では味わえないアドレナリンの放出を感じることができます。

全てを忘れるリフレッシュ

次に一転、海からしか見られない絶景や全身で浴びるミネラルによる癒し。水平線に浮かぶ島やカモメを見ていると、気付けば日常を忘れ心からリフレッシュしています。
日本人がわざわざ海外へ見に行くような絶景も実は各地の海に数多く潜んでおり、思わず竿を片手に写真を連写してしまうことも。

さまざまな出会い

更に、人や文化などとの出会い。観光地のスタッフさんではなく、偶然同じ船に乗り合わせた地元の方とお話できるのが、また楽しいんです。
私がツッテでお届けするプランは、レンタル品やサポート体制の充実度から釣り船に乗ることが多いのですが、ほとんどの船は「乗り合い」といって、知らない人たちと一緒になります。

そうすると隣の席に地元のおじさんが座ることも多々あって、何時間も一緒になるのでお話したりするんです。「お姉ちゃん、どこから来たの〜?釣りなんてするんだね〜」といった感じで。

そうして話していると、釣り方をはじめ、今釣っている魚の美味しい食べ方や美味しいお店など、色々教えてくれることがあります。
人によっては絶景ポイントや地元の人ならではの面白い場所、その地域の文化など、その後の旅を充実させてくれる情報まで。

「夏になったら○○が釣れるから、またおいでな〜」なんて、親戚のおじさんみたいなことを言ってくれて、ほっこりした気持ちになることも。

人生最高の美味しさ

そして最後に、やっぱり釣り立ての、しかも自分で釣った魚は美味しいです!
時間をかけて熟成させた魚も好きですが、釣り立ての新鮮さと命への感謝が詰まった美味しさにはかえられないものがあります。

釣った地域の飲食店に持込んで、その土地の味で仕上げてもらった美味しい料理とお酒をじっくり味わい、今日の釣りの思い出話を語り合う
これよりも贅沢な時間は、そうないのではないでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このように自分が主人公になって「釣り」という非日常に飛び込んでみると、釣りを入り口に地域の様々な魅力をどっぷり体感することができます。

つくられた表面上の顔ではない、その土地の素の表情。それを見ると、もっと色々な表情が見たくなって思わず二度、三度とその土地へ通ってしまいます。

「あのおじさん、夏に○○が釣れるって言ってたな」「そろそろリフレッシュしに海に出たいな」「あの釣り立ての魚美味しかったな」「よし、久々に行こう!」こんな具合に。

ツッテとアンバサダー

私が伝えたいのは「釣り」の面白さではありません。
「釣るから感じられる様々な地域の魅力」、これを伝えていきたいです。

今回は釣って、食べよう!料理しよう!地元の人と話そう!文化を知ろう!絶景を見よう!etc…

釣って、その先にあるもの。これを提案したくて「ツッテ」という名前を付けました。

そして私は「コアな趣味」と思われがちな釣りの世界と、初心者さんたちを繋ぐ釣りアンバサダー

手ぶらでも、知識が無くても、魚がさばけなくても、「釣って地域の魅力を知りたい」という気持ちさえあれば楽しむことができるプランをたくさん見つけてお伝えします。

この取り組みを通して、
「地域の新たな側面・魅力をより多くの人に知ってもらう」
「魚自体や漁業への関心を高め、魚食文化の向上へ繋げる」
「釣りは初心者でも楽しめるレジャーだという文化をつくり、1人でも多くの人のより充実した人生に貢献する」

こんなことを叶えるのが、今の私の目標です。

ツッテについて、釣りアンバサダーについて、この想いが少しでも伝えられていたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

そしてこれから、どうぞよろしくお願いします。