釣りに興味はあるけれど、
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・釣れなかったらどうしよう…
・何も道具を持ってないし、買いたくない
・船酔いが心配
・エサも魚も触りたくない
・とりあえずサクッと短時間がいい
・釣った魚は料理してもらって美味しく食べたい
そんな不安や希望をお持ちの方、ご安心下さい。
このイケメン♡な漁師さんが、そんなワガママを丸っと叶える素敵なプランを用意してくれました!
もちろん自然が相手なので100%の保証はできないけれど、これ以上のサービスはなかなかありません。
全国の釣り場を歩き回る私も「初心者さんにぴったり!」と太鼓判を押したいプランです。
南三陸なので東北以外の方はちょっと遠いですが、美味しいものも盛り沢山なので行く価値あり!
しっかり体験してきたので、ぜひ疑似体験してみてください。
養殖漁師さんならでは!お手軽すぎる釣りプラン
今回お邪魔したのは宮城県、南三陸の泊浜漁港にある「金比羅丸(こんぴらまる)」さん。
メインは漁師ですが、遊漁船の認可をとって「釣り」や「漁業体験」など、漁業や魚を身近に感じてもらうために、いろいろなチャレンジをされています。
「釣り」体験は5月〜10月の営業で、朝と夕方の2回。
今回は朝の回に行ってきました。
(特別に4月に体験させていただいています。)
釣りの時間は移動も含めて「2時間ぽっきり」と超短時間です。
とにかく手軽なので服装も動きやすく、寒さ・熱さ・日焼けに対応できれば私服でOK。
たまにヒールでくる女性もいるほどらしく、そんな時のために長靴は無料レンタルがあります。
私も白いスニーカーだったので、長靴をレンタル。
竿など必要な道具は全て運んでいただけるので、そのまま船に乗り込みます。
7人までだとこちら。それ以上だともっと大きい船になります。
大きなカゴを椅子として用意してくれるので、移動や釣りの最中は座っていられて楽チン。
さっそく港を出稿…!
港を出るとすぐの位置に大量の球体が浮かんでいます。
なんだろう?と思っていると、出発したばかりなのに船が停止。
漁師さんが先ほどの球体にロープを結びつけます。
「それでは、養殖漁師の特権【掛かり釣り】をはじめましょう!」
「掛かり釣り」とは
先ほどの画像にある多数の球体は「ブイ」と呼ばれ、水に浮く素材でできています。
このブイとブイの間にはロープなどが張り巡らされており、そこに牡蠣やホタテ、ホヤをはじめ様々な海産物を縛りつけて養殖しているのです。
この海産物のカケラなど魚の餌になるものが落ちて底に溜まるため、その周りは最高の釣り場。
そんな場所にぴったり付いて釣るために、ブイに船のロープを「掛けて釣る」。
これが「掛かり釣り」です。
ただし、当たり前ですが漁師さんの縄張りになるので通常、こんな釣り方はNG!
漁場の漁師さんだからできる、特別な裏ワザなのです。
そんな場所で釣りをさせてもらえるなんて…贅沢!エサ付けに魚を外すところまで!
釣りスポットに到着したら、まずはレクチャー。
漁師さんが針など全て設置して、竿の使い方から釣り方まで丁寧に教えてくださいます。
しかし、実はこちらのエサは私が大の苦手な「虫」。
どうしよう…と思ったら、
「エサ付けも、釣れたときに魚を外すのも、全部やるので安心して下さい!」
とのこと。
お客さんは「釣るところだけ」「楽しいところだけ」体験すればOKなんだそう。
釣れるたびに魚を外して、新しいエサを付けてくれるなんて…これぞ大名釣り!
究極にお手軽な体験プランです。
さっそくエサを付けていただいて、漁師さんと並んで釣りスタート!
「ここは3日前くらいにホヤを収穫したところ。
収穫の際にホヤにくっ付いていたプランクトンなどが海にまき散らされるんで、ちょうど魚が溜まって来るところだと思うんですよね〜…。」
とお話された、まさにそのとき!
漁師さんの竿がググッと曲がり…
お魚が
釣れたー!
美味しそうなカレイです。
「すごーい!」と言っていたら、私の竿にも異変。
糸を巻いていくと…
私もカレイをGET!
30cmオーバーくらいと大きくはないですが、厚みがあって食べ応えがありそうです。
漁師さんが針から外してくれ、水槽の中へ。
こちらの船では釣れた魚を水槽で生きたままにするのが基本。
そうすると、お子さんがいるときなど魚をじっくり見て楽しく学習できるそう。
途中で釣りに飽きるお子さんも、魚が目の前で泳ぐ姿を見ると大喜びするそうです。
そんなお話を聞いていたら、またまた私の竿がググッと。
先ほどより重みを感じながら糸を巻いていくと…
なんとカレイが2枚!
更に続けて
サイズアップ!40cmくらいの大きなカレイが釣れました。
途中で少し移動も挟みつつ、釣り続けたところ…
2時間でこんなにたくさん。約20枚のカレイを釣ることができました。
ただし今回は私が自宅から遠く、自宅で保管することも友人にお裾分けすることも難しいので、
特に大きな2枚だけをキープして、
残りは元気なまま海にリリース。
大きく育って、また釣らせてね♡
大満足で港へ戻ります。
2時間と短時間で、かつ湾の中の養殖場で釣っていたため、終始ほとんど揺れもなし。
これは船酔いが心配な方にもよさそうです。
(それでも念のために酔い止めを飲むことをオススメはします。)
実はこの後に、「漁師体験ツアー」にも参加したのですが、そちらはまた別の記事で。
今回は漁師さんが紹介してくれた、近くの美味しくお料理してくれる宿の体験に移ります。
釣った魚を料理してくれる温泉宿へ
釣った魚は漁師さんが発泡の箱に詰めてくれるので、魚と一緒に港から車で3分ほどにある「ニュー泊崎荘」へ。
こちらでは、宿泊客・日帰り客を問わず、釣った魚を料理してくださいます。
基本は近くの釣り船と連携されているようなので、金比羅丸さん以外の釣り船を検討される場合は、宿に相談してみてください。
金比羅丸さんに予約していただいていることを告げて、ロビーで魚を預けます。
その日の込み具合によりますが、魚の調理にはある程度時間がかかるそう。
お土産を見たりロビーでゆっくりするのもいいですが、私のオススメはやはりお風呂!
500円でタオル付き。
ゆっくり癒されて待ちましょう。
お風呂から上がって部屋に通していただくと、さっそく運ばれてきました。
野菜でつくったお花や蝶に彩られた美しい姿造り。
そして、どーーん!と大迫力の丸揚げ。
それに、日帰りの場合は釜飯セットが基本として付いてきます。
これはすごい!
今回はカレイしか釣っていませんが、こんなに豪華です。
カレイの姿盛り
さっそくお刺身から。
こんなに盛りもりなので、フグのようにごそっと取っちゃいます。
思い切り口を開けて1口でいただくと…
おいしーーーーーい!
ものすごいプリップリ&こりっこり感です。
口中にみずみずしさが広がりますが、旨味は濃くて最高です。
カレイの丸揚げ
続いて巨大なカレイの丸揚げ。
よくこんなサイズを丸ごと揚げられたな〜と感心しつつお箸をいれると、お箸を通してもわかるふわふわ感。
口に運ぶと、表面の皮目はさくっさく。
身はふっくらしていて、噛むほどに旨味が溢れてきます。
ジューシーな美味しさで、こちらも最高!
釜飯
エビやホタテなど海産物と一緒に炊き込まれた釜飯。
こちらはお出汁がしっかり効いていて、また美味しい。
魚料理の箸休めにもちょうど良いです。
お料理が揃った時には「こんなにたくさん食べられるかな…」と不安になりましたが、あまりの美味しさに全て完食してしまいました。
こちらは基本の釜飯セットが1,100円。
魚はサイズによりますが、だいたい1匹1,000円で受け付けることが多いそう。
こんなにすごいご馳走をいただきましたが、お会計は3,100円でした。
ごちそうさまです!
最後に
いかがでしたか?
- ・釣れなかったらどうしよう…
・何も道具を持ってないし、買いたくない
・船酔いが心配
・エサも魚も触りたくない
・とりあえずサクッと短時間がいい
・釣った魚は料理してもらって美味しく食べたい
そんな不安や希望を満たしてくれる、これぞ「究極のお手軽釣り体験」。
初心者さんでもお子さんでも、誰でも気軽に釣りを満喫できます!
東北以外にお住まいの方も、ぜひ連休などを利用して体験してみてください。
本プランの概要
- <お勧めの時期>
- 5〜10月
※10月は夕方の回のみ
- <本プラン全体の予算目安>
- 約9,600円
・釣りで6,000円(乗船、竿などレンタル、仕掛け、エサなど含む)
ただし4名以上で1人4,500円、8名以上で1人4,000円と割引あり。
・料理代で約3,100円
・温泉代で500円
※船の料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
※飲食店での支払いは持込んだ魚の量や種類、ドリンクの飲んだ量などで異なります。
- <本プランのスケジュール目安>
- 5:45 港に集合
6:00 出港
6:05 レクチャーを受けて釣り開始
7:55 釣り終了
8:00 帰港
その後は漁業体験も参加するのがオススメ。
しない場合はランチ前後まで近くで時間をつぶして宿へ移動。
釣った魚のコースをいただく
※夕方出港のプランもあります。
※船や宿の営業時間は変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
- <オススメの持ち物>
- ・動きやすい服装(寒さや日焼けの対策はやりすぎなくらいで丁度いいです)
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
- <その他>
- ・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。