★現在、釣った魚の料理は「GW・夏休み・冬休み・春休みなどの連休や、土日を含む繁忙期」は受付けしておりません。
★釣った魚の料理をご希望の際は、「1週間以上前」に必ず電話で予約状況をご確認ください。宴会など先に予約が入っている場合、受け付けられない可能性があることをご容赦ください。
伊豆急の終着駅、新宿から1本で行ける観光地「下田」。
夏の海水浴をはじめ、美味しい海産物や、アジサイ・スイレンなど美しい花々を目当てに多くの観光客が訪れるこの地に、「2時間半ぽっきり」「手ぶら」「完全サポート」の、初心者・女性・お子さん連れに嬉しすぎる釣り船があるのをご存知ですか?
「観光のついで」という気軽な感覚がぴったりで、私が普段オススメするウェットティッシュや軍手も不要なレベルです。
釣った魚は近くのお店でお料理もしていただけるので、持ち帰りの心配もなし。(繁忙期を除く)
下田を楽しむ新たなコンテンツとして、ぜひ釣りを加えてみてください。
初心者さん大歓迎!下田の釣り船「伊豆下田マリンセンター」
下田駅から徒歩7分ほど。運河沿いにあるのが、今回お世話になる「伊豆下田マリンセンター」さんです。
こちらは兄妹で運営されているのですが、「とにかく初心者に優しい」をモットーにされており、嬉しい工夫がたくさんです。
早起きしなくていい出港時間
まずは出港時間。釣りといえば早起きのイメージだと思いますが、マリンセンターさんの集合はのんびりでOK。
出港時間は朝でも9:30。さらに午後の13:30というプランもあります。
(集合はそれぞれ10分前まで。)
これなら無理して早起きする必要なし。県外から遊びに行くときも、前泊しないで間に合います。
お店で受付を済ませたら、さっそく通りの向かいにある港から船に乗り込みます。
道具は全てレンタルOK
釣り竿など専門的な道具はすべてプランに含まれています。
釣れた魚を入れておくクーラーボックスなども用意していただけるので、手ぶらでOK。
“レクチャー”の部分で詳しく書きますが、魚もエサも触る必要がないので、私がいつもオススメしているウェットティッシュや手袋なども必要ありません。
(釣った魚を持って帰りたい方は、クーラーボックスや保冷バッグなどを用意しましょう。)
服装も普段着で大丈夫。
ヒールを避けて、日焼けや寒さ対策だけバッチリしていきましょう。
船酔い防止!波のない湾内釣り
準備が整ったら、さっそく出港!船が運河を抜けて〜…と思ったら、出港からわずか5分で釣りスポットに到着です。
マリンセンターさんは「お客さんを船酔いさせない」ことを強く意識されていて、基本は波の来ない港内で釣りをするそう。
状況を見て少し外に出ることもありますが、船長が常に気を配って辛そうな人がいないか見てくださいます。
時間も2時間半と短いので、「釣りはしたいけど船酔いが心配」「子供が小さいけれど大丈夫かな」という方たちにもオススメです。
きめ細かなレクチャー&サポート
船が停まったら、レクチャーです。
この日は妹さんが竿の使い方や釣り方を丁寧に教えてくださいました。
エサはアサリの他に虫を使うことがあるのですが…。私は虫が大の苦手!自分では絶対に触りません。
しかしマリンセンターさんは、お客さんに嫌な思いをさせないよう、エサ付けは全て船長か妹さんがやってくれます。
最初だけでなく、途中でエサが獲られたときにもサッと付け替えをしてもらえるので安心。
こうして全て段取りを整えていただいて、お客さんは「釣りを楽しむ」ことだけに注力すればOKです。
“大名釣り”なんて言葉がありますが、まさにそれ。
全てのセッティングをしていただいて糸を垂らし、竿を上下に動かしていると…
ぶるぶるっ!
竿先が上下に揺れて、生命反応を感じます。
糸を慎重に巻き上げて行くと、
ピンクのちょっと間抜けな顔の魚が。
こちらは「イラ」といって、身がフワフワで美味しいそう。
妹さんはこの魚をしゃぶしゃぶで食べるのがお気に入りだそうです。
魚は釣れる度に妹さんが針から外して、水槽やクーラーボックスの中へ入れてくださいます。
エサだけでなく魚も触る必要がないので、本当に手が汚れない!
再びエサも付けてもらって、釣りを再開です。
その後もトラギス、
カワハギ、
おじさん(ヒメジ類)など、さまざまな魚が釣れました。
ご兄妹の温かいひととなり
この日は風邪が強く水温も低かったので状況としては厳しかったのですが、ご兄妹が温かくて優しくて、最後まで釣りを楽しむことができました。
嬉しい場面はたくさんあったのですが、お2人を象徴しているなと思ったのがこれ。
船にスピーカーがついていて、ラジオが流れるんです。釣り船は無線(船長同士が情報交換などを行なう)は基本ついていますが、スピーカーがついていて音楽がかかっているのは初めてでした。
ご兄妹が言うには「船の雰囲気が明るくなるし、曲をキッカケにお客さんとの会話が弾む」そう。
小さいお子さんが乗ってきたときに「この曲知ってる?」だったり、同世代くらいのグループが乗ってきたときに「懐かしいですね〜」だったり。
積極的にお客さんとコミュニケーションをとって、楽しい思い出をつくってもらおうという姿勢がとてもステキでした。
私は会話が弾んでグルメの話になり、下田のまさかの名産「イノシシ」の美味しいお店情報などをたくさん聞けました。
みなさんも釣りだけでなく、いろいろな会話を楽しんでみてはいかがでしょう。
ご兄妹のおかげで2時間半はあっという間。
大満足で港へ戻りました。
釣った魚を料理してくれる「閃味処 料磨」
釣った魚はマリンセンターさんから徒歩5分ほどの距離にある「閃味処 料磨(せんみどころ りょうま)」さんへ。
基本は釣り魚の持ち込みは行なっていないのですが、「繁忙期を除いて」「伊豆下田マリンセンターさんのお客だけ」特別に料理をしてくださいます。
(料理を依頼するときは、釣り船の予約時に相談してください。お店の込み具合で少し待つ可能性があります。)
料理代金は驚きの1人500円!
手間賃代にもならない破格ですが、“少しでも下田を楽しんでほしい”という店長の愛情で引き受けてくださっています。
しかし500円だけだと赤字になってしまうので、「定食や丼を1人最低1品は頼む」。これを徹底してください!
魚を預けてしばらく。さっそく料理が机の上に並びます。
ジャーン!先ほどまで元気に泳ぎ回っていた魚たちが、こんなに美味しそうに変身しました。
魚とお店に感謝しながらいただきます。
カワハギの刺身。肝添え
カワハギといえば、やっぱり肝!
下田のカワハギは肝が少なめと船長さんが言っていましたが、刺身に添えていただくにはじゅうぶん。
淡白で上品な身に、濃厚でクリーミーな肝が合わさると、その美味しさは最強です♡
釣りたてだから味わえる生の肝は、1度食べたら病み付きです。
イラの煮付け
ちょっと間の抜けた顔をしていたイラですが、飾り切りされた野菜たちに囲まれて高級感が出ました。
船の妹さんが話されていたように、その身はふわふわ。
旨味が強くて、上品な出汁が引き立ててくれます。噛む毎にじゅわじゅわと美味しい汁が沸き出してきます。
トラギスとおじさんの唐揚げ
トラギスは骨が多い印象だったのですが、丁寧に処理をしてくださったおかげで、ふわっふわの食感を味わうことができました。
関東ではあまり食さない魚としてリリースされることも多いのですが、きちんと料理すれば美味しくいただけることがわかります。
おじさんは身はもちろん、尾やヒレなどがカリカリで香ばしく美味しかったです。
お酒のつまみに最高ではないでしょうか。
お店の込み具合で料理の量は多少上下するそうですが、1品でも500円なら大満足!
釣りたての魚を美味しく料理していただけて、こちらでも大満足の時間を過ごさせていただけました。
さいごに
今回は下田で「初心者・お子さん大歓迎!2時間半の手ぶら釣り&釣った魚を料理してくれる飲食店」を体験してきました。
短時間でとにかく気軽に楽しめるので、お子さんと、友人と、社員旅行などにもオススメ。
町歩きやグルメだけでなく「釣り」を新たな下田の観光コンテンツとして味わってみてください。
本プランの概要
- <お勧めの時期>
- 年中
- <本プランでお世話になったお店>
-
・釣り船:伊豆下田マリンセンター
・飲食店:閃味処 料磨- <本プラン全体の予算目安>
・釣り船:約6,500円(各種レンタル代やエサ代など含む。)
・魚の調理代:500円(必ず定食か丼を1人1品以上注文すること。)
※料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
- <本プランのスケジュール目安>
13:20 釣り船に集合
13:30 出港
13:40 レクチャー
13:50 釣りスタート(各自のペースで休憩などしながら)
16:00 釣り終了
16:30 飲食店へ移動し、料理してもらって食べる
※繁忙期は飲食店に持ち込めない可能性があります。必ず事前に確認してください。
※飲食店に持ち込める時間は込み具合で前後します。
- <オススメの持ち物>
・短時間&波のない場所での釣りですが、心配な方は酔い止めを飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
- <その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。