福岡の海で大物釣りチャレンジ!釣れた魚は居酒屋さんで美味しく食べよう♪


福岡といえばモツ鍋にラーメン、屋台…と、とにかく美味しいものがいっぱいなイメージ!
そんな福岡は魚も豊富なことをご存知ですか?

“玄界灘(げんかいなだ)”という名称を聞いたことがある人も多いと思いますが、九州北西部に広がるこの海域は、広大な大陸棚と対馬海流によって、世界でも指折りの漁場とされており、ブランドがついています。

そんな玄界灘は釣り人たちの間で「聖地」と呼ばれ、何日も泊まり込みで釣りに訪れる人も多い場所。
私も行ってみたいと思いつつ、レベルが高そうだな〜となかなか踏み出せないでいました。

しかし今回、初心者さんでもレンタル&レクチャー付きでチャレンジさせてくれる釣り船があると聞いて、ついに行ってきました。
結果は…「さすが玄界灘!」。

釣った魚を料理してくれる居酒屋さんも見つけてきたので、「初心者だし魚も捌けない…」という方も、ぜひチャレンジしてみてください。

玄界灘の釣り船「ピスケス」


今回訪れたのは博多駅から電車で20分弱、姪浜駅から徒歩15分強の漁港にある釣り船「ピスケス」さん。

こちらは玄界灘で、玄人から初心者さんまで大物釣りにチャレンジさせてくれる船です。

集合時間は日の出前(10月末で5:00)。金額もレンタル代を入れて18,000円と、「ツッテ」で紹介してきた中ではハードルが高いのですが、玄界灘で大物が釣ってみたい…という方は挑戦する価値ありです。

竿などの道具はすべてレンタルできるので、動きやすく濡れたり汚れたりして大丈夫な服装で挑みましょう。

当日は、まだ暗いなかを港に集合。お客さんが揃ったら、玄界灘に向けて船が走り出します。
船には雑魚寝ですが休んでいられるスペースも。


1時間弱かけて壱岐島が見える位置までやってきました。
夜明けの空がキレイです。釣りに来るたび、この景色を見るだけでも価値があるなあと思います。


今回は「タイラバ」といわれる道具を使って釣ります。
カラフルな鉛玉がベースで、これにヒラヒラした飾りやエビを付けて、魚にアピールしていきます。


道具のセッティングなどは船のスタッフさんにお願いすればOK。
竿の使い方や釣り方を実際に見せてもらいながら学びます

玄界灘で釣りスタート!

ひとしきりレクチャーをしてもらったら、釣りスタート!
果たしてどんな魚が釣れるのか…。

と、開始10分ほどでさっそく私の竿が震えます。竿先がクイクイッ、クイクイッと小刻みに上下。

ゆっくり糸を巻き上げてみると…


一投目は良いサイズのフグ!
このフグは毒がないそうで、居酒屋行き決定です。

好スタートに気を良くして、釣り再開。

と、またまた5分くらいで竿に異変が。
さきほどより力強くグイッグイッと竿が海面に引っ張られます。

ワクワクしながら糸を巻き上げると…


高級魚のハタが釣れました!

さすが玄界灘!わずか15分ほどで美味しそうな魚がすでに2匹。
1人で食べるなら既にじゅうぶんな量です。

ここで朝食タイム。
買っておいたサンドイッチを食べようとすると、女性スタッフさんが「紅茶入れましょうか?」と話しかけてくれます。

だいぶ食べかけ&飲みかけ

お願いすると、用意してあったティーバックとお湯で紅茶を出してくださいます。
船の上で温かい紅茶が飲めるって幸せ
女性のスタッフさんがいる船はまだまだ少ないのですが、こうした細やかな気遣いがあって嬉しいです。

温かい紅茶で鋭気を養い、また釣り再開です。

するとそこから30分毎くらいに竿がしなり、いろいろな魚を連続でGET!


さきほどよりサイズアップしたハタに、


フエフキダイ、


イトヨリ、


巨大カサゴ、


チコダイ。

本当に驚くくらい、色々な魚が釣れてくれます。
玄界灘、すごい!!

そしてお昼頃になり、そろそろラストという時間。

「釣れたお魚、どれをどうやって食べようかな〜」と私の頭の中が食べることでいっぱいになってきたころ、急に竿先が“ガクンッ!”と海中へ引っ張られました。

地面に引っ掛けちゃった!?と焦りましたが、何やら動くもの…つまり魚が付いている様子。
巻いても巻いても、またすぐ引っ張られて糸が出て行ってしまう!という状況で10分ほど挌闘。

船長たちの応援を受けながらがんばって糸を巻き上げると…


なんと大きなヒラマサが!

ヒラマサはなかなか釣れないようで、船長や同船したお客さんたちから拍手をいただいて鼻高々。

大満足したところで釣りチャレンジを終えました。


結果はこんな感じ。
早朝スタート&値は張ったけれど、玄界灘チャレンジしてよかったです♪

釣った魚を「くいどうらく」で料理してもらう

釣った魚は地域のお店に持込んで食べるのが醍醐味!
ということで、今回も“釣った魚を料理してくれる店”を事前リサーチしてきました。

しかし、1人では絶対に食べきれない量が釣れたので、「ハタ、フグ、カサゴ」のみを残して、他の魚は親戚の家へプレゼント。
(後日「すごく美味しかった」と言ってもらえ、ドヤ!できました。)


持ち込んだお店は、高宮駅から徒歩15分ほどにある居酒屋「くいどうらく」さん。


港からは車で30分ほどと少し遠いですが、「釣った魚は居酒屋に持って来い」というポスターを掲げるほど、釣り魚に理解のあるお店です。

事前に電話で持ち込むことをお願いし、お店がはじまる少し前に訪問。
(混み合うと料理に時間がかかります。事前に持ち込めるかは要相談。)


店内にはカウンター席とお座敷がズラリ。
カウンターを陣取って、釣った魚の料理を待ちます。

お刺身盛り合わせ

少し待って、まず出てきたのが「ハタ、フグ、カサゴの刺身盛り合わせ」
真ん中に橙(だいだい)が添えてあり、お好みで絞り、醤油・ポン酢でいただきます。


船で船長が血抜きしてくださったので、身の色がキレイで臭みもゼロ


ひと切れ食べると、プリップリの食感に思わず「う〜〜ん♪」と唸ってしまいます。
どの切り身も淡白ながら柔らかな甘みがあって美味。

橙をしぼると爽やかな酸味で、さらに上品な味わいが引き立ちます。

フグの唐揚げ

続いては、フグの身とアラの唐揚げ
こちらは軽く塩が振ってありますが、橙をかけるのがオススメということで、またまた橙を絞ります。


カラッと揚がった衣を噛むと、なかからジュワワ〜っと旨味の汁が沸き出してきます。
甘い身と衣の塩味、そこに橙の酸味が加わって、口のなかが“美味しい”でいっぱいに。

カサゴ(あらかぶ)汁

ここでほっと一息、汁物が出てきました。

カサゴ(あらかぶ)をたっぷり使ったこの椀は出汁がすごくて、お店でも大人気の一品だそう。


壁を見るとこの椀は、通常1,000円で出されているそう。
椀としては高く感じますが、飲んでみたらあまりの美味しさに、その価格も納得!

しかも今回は材料を持ち込んでいるので、調理代だけでOK。得した気分です。

ハタとカサゴの煮付け

ラストは残ったハタとカサゴを豪快に炊いた煮付け


濃いめの調味汁を使い、短時間にテリッと煮付けられたこちらは、味はしっかり、中はプリふわ。
白飯がエンドレスでいける味わいでした。

調理代は全部で2,000円弱。これだけ豪快に食べてこの価格は、やはり“釣った魚を持ち込んでこそ”の贅沢です。


私の食事が終わるころ、ご近所に住んでいるという親子連れが“タチウオ”を持って訪問。

小学生くらいの女の子が「お刺身で食べた〜い♡」と慣れた様子で話していました。
こんなお店がご近所や旅先にあると素敵です。

さいごに

今回は「玄界灘で大物釣りにチャレンジし、そのまま居酒屋さんで美味しく食べるプラン」を体験してきました。

朝が早かったり、ちょっと値が張ったりと迷うポイントもありますが、「大物釣りにチャレンジしてみたい!」という方は、釣りの玄人も憧れる玄界灘で気軽に釣れるこのプランに挑戦してみてはいかがでしょう。

忘れられない体験ができるかもしれません!

本プランの概要

<お勧めの時期>
年中
<本プランでお世話になったお店>
・釣り船:ピスケス
・飲食店:くいどうらく
<本プラン全体の予算目安>
・釣り船:18,000円(船代、各種レンタル代を含む)
・調理代:魚の種類や大きさ、数で異なります。詳細は直接お店にお問い合わせください。
※船の料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
<本プランのスケジュール目安>
5:00 港に集合
5:30 出港
6:30 レクチャー&釣りスタート(各自のペースで休憩などしながら)
13:00 釣り終了
14:00 帰港
少し休憩
17:00 飲食店へ移動
    釣った魚を料理してもらって食べる
<オススメの持ち物>
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
<その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。