横須賀ブランド「走水の絶品アジ」を釣って食べよう!〜和食居酒屋編〜


私たち日本人になじみの深い魚「アジ」
ひとくくりにされがちですが、実は地域に根付いた「ブランドアジ」なるものがあるのをご存知ですか?

今回はそんなブランドアジの1つ。
横須賀地域に生息する「走水のアジ」を釣って食べるプランです。

走水のアジは丸々と太っていて脂たっぷり
海底の岩が盛り上がったところに根付いて、その周りにいるエビなどをたっぷり食べて育つため、すくすく成長するそうです。

大きいものだと、そのサイズはなんと40cm…50cm以上にも!
もはやアジと思えない大きさです。

釣れたアジはやはり地域で美味しくいただくのが醍醐味♡
今回は前編・後編にわけて2ジャンルのお店でお料理していただきました。

前編は釣り好きな店主が営む和食居酒屋で、アジでは意外な○○を作ってくれるお店です♪

何でもレンタル&お昼集合OK!初心者さん大歓迎の釣り船


今回お邪魔したのは横須賀の新安浦港にある釣り船「村上釣り船店 千代吉丸(むらかみつりぶねてん ちよきちまる)」さん。

京浜急行の堀ノ内駅まで車で送迎してくれます。

こちらの釣り船は、まさに初心者さん大歓迎
竿など釣りに必要な道具のレンタル&丁寧なレクチャーはもちろん。

なんとウェアや長靴、タオルまで無料で貸してくれます♪

だから、「手ぶら」かつ「私服」で行って大丈夫。
自宅に帰ってからの洗濯まで楽チンです。

船で使うクーラーボックスも無料で貸してくれるので、この日は私服で、魚を持ち歩くための保冷バッグ(100均)を持って出掛けました。

船は朝(7:30出港)と昼(12:00出港)の2つから選べます。
早起きしなくても良いのが、また初心者さんに嬉しいところ!

港に着いてウェアなどを着替えたら、さっそく船に乗り込みます。

レクチャーを受けながら楽しく釣ろう♪


予約時にレンタルのお願いもしておいたので、船には竿など必要な道具が用意されていました。


荷物をおいたら船長からのレクチャー開始。
竿の使い方や釣り方を丁寧に教えてくださります。


後ろのカップルもはじめてのようで、船長が女性と一緒に竿を握って、細かな感触なども説明してくれていました。


ひととおりレクチャーが終わったら、船が出発!

と、10分もせずに船がストップ。
港から本当にすぐが今回の釣りスポットです。


人気の無人島「猿島」を見ながら釣りスタート!

と、一投目から竿先がブルブルと震え…


お腹周りがブリンと立派なアジを釣り上げました!

走水は「アジのメッカ」と呼ばれるらしく、確かにその後も糸を垂らす度にアジが。

またまたお腹周りがまん丸の美味しそうなアジをはじめ…。


30cm後半ありそうな大きなアジ…。


そして確実に30cm後半はある、デカアジ…!

とにかく釣れる釣れる。


合間に小さなメバルやカサゴも挟みつつ、立派なアジが大漁です♪

そんなとき、隣の常連さんが「デカい!!これはアジじゃないぞ」と船長を呼びます。

なんだろう?と見ていると…


大きなヒラメが!!

これは羨ましい。

アジを狙っていてヒラメが釣れるなんて聞いたことがないですが、この辺りではよくあるそう。

「真鯛やイナダが釣れることもあるよ!」と常連さんに教えていただきました。


この日、私は大物ゲストは釣れませんでしたが、美味しそうなアジがいっぱい♪
大満足で港へ戻りました。

クーラーボックスやウェアをお店に返し、持ってきた100均の保冷バッグにアジと氷を入れて飲食店へ移動します。

釣り好きな店主が営む和食居酒屋

釣った魚は自宅で料理してもいいですが、私がオススメなのは「地域のお店に持込んで料理してもらう」こと。

今回は2カ所持ち込んで、前編では和食居酒屋さんをご紹介します。


堀ノ内駅から電車で2分の横須賀中央駅。
駅を出て徒歩4分ほどにあるのが「地産地消居酒屋 漁師小屋(ちさんちしょういざかや りょうしごや)」さんです。

こちらは釣り好きが高じて飲食店をはじめたという、素敵な店主が営む和食屋さん。

釣ってきたアジを渡すと、「…。これは走水のアジでしょう?」と一瞬で目利きされました。

体付きや色合いで、どこのアジがすぐにわかるという店主。
それぞれの特徴も熟知されているとのことで、どんなお料理にしてくださるか楽しみです♪


席について待つ間、通常のメニューをチェック!
「地産地消」と店名に付けてらっしゃる通り、近くの港の魚介がいっぱい。
どれも美味しそう。

そうこうしていると、出てきました!
釣ったばかりのアジのお料理。

アジの姿造りとナメロウ


最初は姿造りとナメロウが。


「走水アジ」の札まで付けてくれて、なんだか嬉しい♪

アジは見るだけで脂がたっぷりのっているのがわかります。
お醤油に付けたら、一瞬で脂が浮くくらい!


そんなお刺身をまずはひと切れ…。


おいしーーーーーーーい!

脂が本当にすごくて、もうアジじゃないみたい。
ブリか何と勘違いするほどの濃厚さに驚きです。

アジ本来の旨味も強く、噛むごとに旨味と脂がじゅわわわ〜と沸いて止まりません。


なめろうは海苔にのせて。

こちらは歯ごたえを楽しむため、あえて荒くブツ切り程度に叩いたという一品。


パクリとひと口で放り込むと…


こちらもおいしい!
ブツ切りにした方がプリプリ感が引き立つみたい。

味噌や大葉の風味が、アジの旨味を引き立てます。

天ぷら


次は天ぷら。


お箸で持つとずしっとボリュームが。

サクッと軽い衣の下には、驚くほどふわっふわの身が隠れていました。


やはり釣りたての魚は水分をしっかり体内に保有しており、その身を揚げることで水分が外へ出ようと身を膨らませるみたい。

高級店でも食べられない…「釣りたてだから」の美味しさを感じます。

〆アジ


そして最後に出てきたのが、〆サバならぬ「〆アジ」

ありそうでなかったお料理にびっくりしながら食べてみると…。


これが絶品♡

サバよりも甘い、特に脂がたっぷりのった「走水のアジ」を〆ると、身が締まって更に旨味が濃縮されます。

そこに店主オススメの生姜を合わせていただくと、“旨味・濃厚・さっぱり”が三位一体になって、口の中が幸せいっぱいに!


どのお料理も美味しかったけれど、〆アジが1番気に入りました

これは特別に脂がのった「走水のアジ」がいるから、思い付く料理かも♪

お料理の間に店主が来て、アジの種類やお料理方法について色々教えてくれるもの楽しかったです。

最後に

いかがでしたか?

全国には意外と知らない、絶品のブランド魚がたくさんいます。

ブランド魚を知って、釣って、食べて。地域の魅力を味わってみてはいかがでしょう♪

後編は近日公開予定。
こちらでは和食から一変、オシャレなダイニングバーでワインに合う料理をつくっていただきます。

本プランの概要

<お勧めの時期>
年中
<本プランでお世話になったお店>
・釣り船 村上釣り船店 千代吉丸
・飲食店 地産地消居酒屋 漁師小屋
<本プラン全体の予算目安>
約6,000円(高校生以上の男性は約8,000円)
・釣り代、竿などレンタル一式代で約5,000円。(男性約7,000円)
・調理代で約1,000円。(魚のサイズや数で異なる可能性があるので、詳細は直接お店にお問い合わせ下さい。)
※船の料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
<本プランのスケジュール目安>
12:15 堀ノ内駅に集合
    送迎車で港へ
12:30 受付け、ウェアなどレンタルして着替え
    船に乗ってレクチャーを受ける
13:00 出船
13:15 釣りスタート
    時間はたっぷりあるので、自分のペースで休憩しながら楽しみましょう
16:45 釣り終了
17:00 帰港
17:30 移動
18:00 飲食店に到着
    魚を捌いてもらって食べる
※船や食事の時間は変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
※予約や混雑の状況で魚の持ち込みが難しいことがあります。必ず事前に電話などでご相談ください。
<オススメの持ち物>
・汚れて、濡れて良い服装(寒さや日焼けの対策はやりすぎなくらいで丁度いいです)
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
<その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。