三崎で「深海魚釣り」チャレンジ!持ち込みOKの絶品♡創作和食屋さんも


未知の世界「深海」
そこに住む魚たちに最近注目が集まっていますが、そんな深海魚を「自分で釣って美味しく食べられる」プランを見つけてきました!

もちろん全てレンタル&レクチャーOK
深海魚にも動じず、絶品コースにしてくださる飲食店さん情報もバッチリです♪

「見たこともないお魚」と「その美味しさ」に出会う…そんな体験してみませんか!?

「手ぶら&超丁寧なレクチャー」で深海魚チャレンジ


今回伺ったのは、三浦半島の南部に位置する三崎口の釣り船「いわき丸」さん。

予約のときにお願いすると、三浦海岸駅まで送迎のサービスもしてくださいます。

今回ももちろん釣りに必要な道具は全てレンタル
船に乗り込むと、ものすごく大きな竿&リールが準備されていました。

今まで使っていたリールの4倍はありそうなこのサイズ…。
なぜなら今日は「深海魚」を狙うから、とにかく糸がなが〜〜いのです。

いつもは水面から30〜100mに糸を垂らしていますが、今日はなんと500m!
これでもまだまだ「中層」とのことで、深い時は1,000mも糸を垂らす釣りもあるそうです。

「そんな漁師みたいな釣り、大丈夫かな…」と不安に思っていると、船長が「はーい!レクチャーやるよ。聞きたい人は集まって〜!」と声を掛けます。

そしてレクチャーのために取り出したのが…


おもちゃの竿!?

このミニチュアな竿を使って、すっごくわかりやすくレクチャーしてくれます。


「海底にオモリがつくと、こうフワッと糸が浮くでしょ。」という言葉と共に、実際に小さなオモリを船の縁に置いて、糸をたるませる船長。
想像じゃなく、目で見て理解できるから本当にわかりやすい!

これ、他の船でもみんなやってほしいです。


このあともエサの付け方や、オモリ投下の仕方を1つ1つ教えてくれます。
今回は針が8本もついた糸なので、適当に海に入れると、すぐ絡まってしまうのです。

「釣り初めて!」の方にはちょっと難しいところがありますが、「釣りを数回やって、なんとなくわかったから大物狙ってみたい♡」なんて方にピッタリ♪

手ぶら&勉強なしで行って大丈夫ですので、ぜひチャレンジしてください!

深海魚釣りスタート!


レクチャーが終わったら、いよいよ出港。

港から40分ほどかけて水深500mほどの釣りスポットに到着です。

今回は本当に漁師さんの気分
船長の掛け声に合わせて順番にオモリとエサのついた針を海に投げ入れます。


このズシッと重いオモリを…

画像下の方。白く反射しているのがオモリ。

海に向かってえいやっ!と投げる。すると、


エサのついた針がオモリに引っ張られて、下から順に海の中へ。


そしてあっという間に見えない深海へ引き込まれていきました…。

500mもあるので、オモリが海底に付くには数分かかります。
海底に付くと、糸が出るのが止まり一瞬ふわっとなるので、そうしたら2〜3m糸を巻いて、後は待ちます。

魚がかかると「くいくいっ」と引っ張られるので、その瞬間を楽しみに竿先を見つめます。

釣りをスタートして10分ほどで私の竿先に「くいくいっ」と変化が。
船長も「魚きたね!」と声を掛けてくれます。

しかし…。
今回の釣りは糸を入れるタイミングも、巻き上げるタイミングも、船長の指示のもとで同時に行います。

よって、自分の竿に魚がかかっても、勝手に巻いてはいけないルール。
ウズウズしながら待つことしばし。

「糸を巻いてくださ〜い」の掛け声のもと、張り切って糸を巻き上げます。
今回は500mもあるので、手動ではなく自動


大きなリールについているレバーを倒すことで、自動で糸が巻き上げられます。

糸を巻き上げること10分弱。
いよいよ魚とご対面♡と思ったら、あれれ?

魚が、、いない。

下で待っている間か、糸を巻き上げる間に逃げてしまったようです…。

一瞬落ち込みましたが、魚がかかったということは正しい釣り方ができているということだ!と気持ちを切り替えます。

そうして更に2回ほど深海へオモリとエサを投下したとき。
またもや竿先に「くいくいっ」が!

「今度こそ逃げないで〜!!」と祈りながら時をまち、糸をまきあげると…。


ドドーン!!!

巨大な赤い魚を釣り上げました!

こちらは「アコウダイ」という高級魚
市場価格で4,000円/kgもするそうです。こちらは2kgはあるので、この1匹で8,000円分!?
料理屋さんでこの量を食べたら、15,000円くらいかもとのこと。

やった〜!
今日の船代が10,500円だったので、早くも元が取れました(笑)

ここで気がゆるんだ&じっくり待つ釣りに慣れていない私は、その後うとうとしてしまい。。
青空と海に思い切り癒されて、終了となりました。

ちなみにお隣の常連さんがすごい魚を!


「トウジン」という深海魚らしいのですが、見たことのない形状です。
どうして?ってくらい、先が尖っています。

「何ですかそれ!食べれるんですか?」と質問したところ、「食べてみる?」とまさかのお裾分け

高級深海魚と謎の深海魚を抱えて、大満足で港へ戻りました。

絶品♡創作和食屋さんでフルコース

さて、こんな巨大な…そして謎な魚をどうするんだ?といったら、やはり「お店に持込んで料理していただく」のがオススメ。


やってきたのは港から車で5分ほどにある創作和食「蔵(くら)」さん。
港すぐからバスも出ています。

こちらは事前に連絡して、予約などでいっぱいでなければ「釣った魚の持ち込み」をさせてくださいます。


板さんがとても素敵で、深海魚がきてもまったく動じません
「トウジン」を出しても、はいは〜い!と。さすが地域のプロは違います。

カウンターの席を用意してくださったので、調理の様子が見られたのがまた楽しかったです♪

大きくてトゲトゲで、捌くの大変そう…と思っていたアコウダイが、


あっという間に美しい柵に。

そして鮮やかすぎる手捌きで、絶品すぎるフルコースを出してくださいました。

アコウダイのお造り


いつも思うんですが、プロのお造りって本当に綺麗。
皮の湯引きも添えてくださいました。


お醤油にすだちをキュッと絞り、少しだけ身に付けて口の中へ…。


うっっまーーーーーい!

実は船長に3日は寝かせるように言われたのですが、いやいや釣りたてもじゅうぶん美味しい。

もっちりとしながら引き締まった身は、上品な甘みがあります。
さっぱりとしたすだちがピッタリ♪

そして皮の湯引きがまた美味しい。
コリコリっと歯ごたえがよく、「身と皮の間が旨味が強い」と言われるように、身以上に味わい深いです。

握り


そしてお造りを食べ終わるときに、丁度出してくださったのが「握り」

軽く炙った身にはほんの少しだけお塩を。
そしてシャリは「赤酢」でこしらえてあります。


お塩で引き立つ上品な甘みに、赤酢で締められたシャリが合わさって、もう絶品♡

2品目で早くもノックアウトしそう。

アコウダイの唐揚げサラダ


と、ここで趣向が変わって、唐揚げが。
サラダと一緒に食べてくださいとのことで、言われた通りにパクリ。

おお!
淡白な身に油が混ざることで、濃厚な甘みが沸いてきます
しかしそこに、さっぱりしたドレッシングのサラダが合わさることで後味はさわやか

食べ応えがあるのにもたれない、絶妙なバランスです。

アコウダイのしゃぶしゃぶ


ここでカセットコンロとお鍋が登場。

まさか…と思ったら、、


出ました!しゃぶしゃぶ
なんて贅沢な〜!!!


お刺身で食べられる(というか食べていた)身を沸騰した出汁にサッとくぐらせると、白色がほんのり増します。

軽くポン酢をつけて口に運ぶと…


きゃーーーーー!

美味しすぎて絶叫。
驚くほど甘みの増した身は、感動級の美味しさ。

更に淡白な味わいになるかと思ったら、逆でびっくりです。
これは何枚でも、何十枚でもいける!

トウジンのなめろう


キャーキャー騒ぐ私の斜め向かいで、板さんがサッサッと黒いものを炙っています。

その黒い物体と出てきたのは…


トウジンのなめろう

さっきまで驚くほど鋭利な見た目だったトウジンが、美しい白身になり、更にお味噌や様々な調味料と混ぜられ、素敵な料理に生まれ変わって出てきました。

そして黒い物体の正体は「海苔」


つまり、こういうことですね。なめろうの海苔巻き♡

ぱくりとひと口で。


うん、美味しい!
さっぱりした白身がお味噌などで引き立たされ、炙ったばかりの海苔の香りが包み込んでくれます。

これは日本酒がいくらでも呑める。

アコウダイの皮の中華和え


と、ここでもう1品お酒が止まらなくなる料理。
アコウダイの皮を炙り、そこにピリ辛のタレとネギを混ぜ合わせています。

炙られた皮は湯引きとまったく違う、プリトロな食感に。
コラーゲンをたっぷり感じられ、その濃厚な旨味をピリ辛のタレが締めてくれます。

アコウダイの煮付け


更に出てきたのが、ドーン!と贅沢にアコウダイの頭を使った煮付け

目や顎のまわりなど身をほじほじ掘り起こし、甘辛いタレでいただくともう最高。
思わず唸ってしまいます。


とそこに、板さんが「はいっ」と出してくださったのが、白飯

危険!この組み合わせは危険すぎます。

煮付けと白飯を交互に口に運んでいると、「あ、ちょっと白飯は残しておいて」の声。

何かと思ったら…。

〆のお茶漬け

もう、「最高」以外の言葉が出てきません。


胡麻味噌で和えたアコウダイの刺身に、海苔、あられ、お出汁

つまりこういうことです。


アコウダイのお茶漬け♡♡

涙をこらえながら口にかき込みます。


美味しすぎる…。そして幸せすぎる…。。

こんなに贅沢なフルコース、普通にいただいたら15,000円くらいするかもとのこと。

ですが、今回は魚は持ち込み。お料理代のみということで「3,500円」のお会計でした。

魚種や量によって、コースの内容は様々とのことです。
その場でどんどん創作メニューを作り上げてくださった板さん、本当にありがとうございました!

最後に

いかがでしたか?

今回はTVでしか見られないような深海魚を「自分で釣って食べちゃおう!」というプランです。

一度も釣りをしたことがない…という人には難しいかもしれないけれど、ライトな釣りでも何度かやってみた人なら大丈夫!とのことなので、アジ釣りプランなどを体験したら、ぜひこちらもチャレンジしてみてください。

これまでにない驚きや感動、美味しいお料理が待っていますよ♪

本プランの概要

<お勧めの時期>
年中
<本プランでお世話になったお店>
・釣り船 いわき丸
・飲食店 「蔵」
<本プラン全体の予算目安>
約14,000円
・釣り代、竿などレンタル一式代で10,500円。
・調理代で3,500円。(魚のサイズや数で異なる可能性があるので、詳細は直接お店にお問い合わせ下さい。)
※船の料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
<本プランのスケジュール目安>
6:45  三浦海岸駅に集合
    送迎車で港へ
7:00  受付け
    船に乗ってレクチャーを受ける
7:30  出船
8:45  釣りスタート
    時間はたっぷりあるので、自分のペースで休憩しながら楽しみましょう
14:00 釣り終了
14:45 帰港
15:00 移動
15:20 飲食店に到着
    魚を捌いてもらって食べる
※船や食事の時間は変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
※蔵さんは人気店のため、予約や混雑の状況で魚の持ち込みが難しいことがあります。必ず事前に電話などでご相談ください。
<オススメの持ち物>
・汚れて、濡れて良い服装(寒さや日焼けの対策はやりすぎなくらいで丁度いいです)
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
<その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。