「北九州市に“釣りのユートピア”があるらしい。」
・手ぶらで気軽に釣りにチャレンジできて
・初心者でも大物が狙えて
・お風呂にのんびり入っている間に
・釣った魚で巨大舟盛りをはじめ、豪華な料理をつくってもらえる
そんな嬉しすぎるプランが体験できると聞いて、ぜひチェックしなくては!と現地まで行ってきました。
体験した感想は、まるでバラエティかグルメ番組。
ドヤしたくなるポイントいっぱいのプランで、博多に行ったついではもちろん、このために行っても満足度「大」だと思いました。
普通の旅行に飽きたという方は、非日常要素たっぷりの「釣りいこかプラン」をぜひ試してみてください♪
釣りのユートピアを目指す「釣りいこか」
「釣りいこか」は日本最大の釣具店「ポイント(タカミヤ)」と地元の釣り船、飲食店や銭湯施設、ホテルなどが連携する「釣りで地域を盛り上げよう!」という取り組みだそう。北九州市も積極的に応援し、地域活性に繋げようとしています。
普通は釣り船や飲食店などは自分でバラバラに予約しなくてはいけませんが、「釣りいこか」は窓口が1つになっており、こちらに電話すればプラン全体の相談にも乗ってもらえるので楽チン&安心。
何ができるのか、いくらかかるのか、何が必要なのか…など、HPで確認しつつ、わからないことは直接教えてもらいましょう。
ガイドさんも個別でお願いすることができ、そうすると付きっきりでレクチャー・サポートしていただける他、“釣り場から飲食店へ魚を持っていく”などの煩雑な作業もお願いすることができます。
今回は贅沢にガイドさんもお願いして、手ぶら釣り・お風呂・食事まで、思い切り満喫プランを体験してきました。
手ぶらで気軽に釣りチャレンジ
お邪魔したのは小倉駅(北九州市の中心)から車で20分ほどの戸畑港にある釣り船「TRIP(トリップ)」さん。
今回はガイドさんをお願いしていたので、港に着くと道具などが全てセッティングされていました。
(この取材の日は女性でしたが、基本は男性ガイドさん)
人数が揃ったら、さっそく出港。
朝焼けと橋を見ながら今回の釣りスポットへ向かいます。
写真を撮り忘れてしまいましたが、船室には5名ほどが座れる椅子があります。
波が高い日などは海水で濡れないように、移動中は船室にいるのがオススメです。
(船室は酔いやすいという方もいるので、様子を見て)
この日はちょっと遠出。40分ほど走って船が止まりました。
近場が良い方は、港を出てすぐの「関門」で釣るプランもあります。
ここでガイドさんからレクチャーが。
今回は手が汚れにくく、いちいちエサを付け替えなくていい「タイラバ」という仕掛け。
鉛のオモリと、ひらひらゴム?の飾り。その先に針が付いています。
このオモリや飾りが、魚からすると「エサ」もしくは「縄張りを荒らしにきた敵」に見えて、ガブリとやってきたところを針にかけて釣るそう。
竿の使い方から丁寧に教えてくれるので、初心者さんでも心配ありません。
釣り方はとっても簡単。
糸を伸ばしていって、先ほどのオモリが海底についたら一定のペースで巻き上げる。
これを繰り返せばOKです!
唯一気をつけるポイントは、魚がやってきてオモリに噛み付いてきたとき「クイクイッ」と違和感がありますが、動じずに一定のペースで巻き続けること。
最初は甘噛みのように、ちょこちょこ噛んでは放す…を繰り返しているらしく、そこでペースを変えると違和感を感じた魚が逃げてしまうそう。
一定のペースで巻き続けて、魚が本格的に「ガブリ」とやってくるまで待つ。これがコツだそうです。
釣りスタート!北九州の海は豊かか…?
レクチャーを終えたら、さっそく釣りスタート。
ガイドさんについてもらって、アドバイスしていただきながら糸を垂らします。
オモリが底に付く感覚が最初はわかりにくいのですが、何度か繰り返すと「コツン」とわずかな振動があり、スーッと出続けていた糸が止まるのがわかります。
そこから一定のペースでくるくる糸を巻く。20〜30巻きくらいしたら、また落とす。これを繰り返します。
すると、たまに「クイクイッ」というわずかな違和感。
「これは…!」とついつい糸を巻く手に力が入ります。
が、それがダメなんですね。
力が入ることで無意識に糸を巻く速度が変わってしまい、ガツン!という引きに繋がりません。
自分に“平常心”と言い聞かせながら、またくるくる。
すると向こうで「釣れた!」の声が。
同じ船に乗っていた初心者の女性が何かを釣り上げたそう。
ガイドのお姉さんが飛んで行き、「こんなの釣れましたよ〜」と持ってきてくれたのは、綺麗なピンクの真鯛。
「羨ましい〜!」とますます熱を込めて糸を巻きます。
そうしてしばらく、また「クイクイッ」という違和感。
「平常心、平常心…」と口に出しながら、そのままのペースで糸を巻き続きます。
すると、「ググッ、ググッ、ガツン!」と大きな引きが。
糸を巻き上げてみると…
大きな真鯛!ピンク色に輝いていて、これは美人さんです♡
「平常心で巻き続ける」ということを理解して、その後も釣り続け、
フグに、
アラカブ(カサゴ)に、またまた真鯛…といろいろな魚をGET。
途中で休憩タイムも挟みながら、たくさんの魚を釣り上げ、結果はこんな感じ♪
初心者なお2人も真鯛やマゴチなどを数匹ずつ釣ることができ、「釣りって楽しい!」と大満足されていました。魚を託してお風呂でのんびり
釣った魚はレストランで料理をしていただきます。
が、お料理には2時間ほどかかるということで、その間のんびりお風呂を楽しむことに。
「釣りいこか」はガイドさんをお願いすると、“釣った魚をレストランへ届けておいてくれる”という嬉しいサービスが。
そこで港でいったん魚とお別れし、車で20分ほどにある「眺望露天風呂 楽の湯もじ」さんへ向かいます。
こちらのお風呂は露天や炭酸泉、サウナなど充実。
お風呂好きな方なら2時間はあっという間に過ぎそうです。
早風呂の方には、マッサージや岩盤浴、1万冊の漫画がそろった漫画喫茶のようなコーナーも。
海での心地よい疲れを癒して、この後の宴会タイムに備えましょう♪
巨大な舟盛り&ご馳走にドヤ!
お風呂を出たら、いよいよクライマックスの宴会タイム。
お風呂から車で2分のレストラン「ラ・メール雅」さんへ。
こちらは「海が見えるオーシャンビュー」が人気のお店。
今回通してくださった部屋も、この通り美しいオーシャンビュー。
先ほどまで釣りに出ていた海を見ながら、釣った魚の料理を待ちます。
少しするとさっそく出てきました!
真鯛のマリネ
まずは前菜にさっぱりしたマリネ。
コリットした身にサッパリしたソースが良くあって、疲れた体を癒してくれます。
巨大な舟盛り
そして次が大歓声の舟盛り!
見てください、このサイズと私のドヤ顔。
女性1人で持つのは、かなり腕がプルプルする重さでした。
釣りたての真鯛が2匹もドン!さらに女性陣が釣ったマゴチやイカも並んでいます。
見た目からパンチがすごく、みんな「写真撮りたーい!」と次々に舟盛りを抱えます。
普通でも気分の上がる舟盛りですが、これが自分の釣った魚でできていると思うとさらに感動♡
もちろん見た目だけでなく味も最高!
プリプリこりこり、しかも臭みの全くない身から爽やかな旨味が滲み出してきます。
みんな「おいしい〜!」「やっぱり釣りたては違うね!」と笑顔が止まりません。
真鯛とイカの天ぷら
次は揚げ物。
実は釣りたては刺身だけでなく、熱を加えたお料理もおいしいです。
水分をたっぷり含み、身が生きている魚介は、熱を加えることでその身がボワンと膨張。
ふわっふわの弾力とジュワワ〜とたっぷりの旨味汁を味わうことができ、釣り人の特権です。
真鯛のお鍋
真鯛のお鍋って、なかなか食べる機会がないのではないでしょうか?
これも釣り人の特権!ということで、高級な真鯛を贅沢使いしたお鍋です。
真鯛の身自体はもちろん、スープに出汁が滲み出していて、野菜まで深い旨味を楽しむことができます。
鯛めし
〆はこちらの丸ごとプラスαの鯛めし。
約2匹分の真鯛が贅沢に炊かれたご飯は、見た目も味も贅沢そのもの!
お米に真鯛の旨味が染み込んでいて、〆というよりメイン級の美味しさです。
この頃にはもうお腹いっぱいですが、無理してでも食べきってしまうお味でした。
どのお料理も味はもちろん、見た目も贅沢。写真に撮って「ドヤ!」したくなる一品ばかりでした。
さいごに
今回は北九州市の「釣って、お風呂に入って、お料理してもらえるドヤ!プラン」を「釣りいこか」さんのガイドで体験してきました。
プラン自体の満足度はもちろん、船の上でも陸に上がっても細やかに気遣いをしてくださるガイドさんのおかげで、安心して楽しみつくすことができました。
ガイドさんをお願いすると値ははりますが、確実に楽しみたい方にはとてもオススメです!
もちろんガイドさんを頼まなくても、船のスタッフさんたちがレクチャー&フォローしてくれますので、ご安心を。
まだサービスをスタートして4ヶ月ほど(取材したのは10月末)の「釣りいこか」。これからどんな進化を遂げていくのか、また体験しにきたいと思いました!
九州に旅行される際、もしくはいつもと違う特別体験がしてみたい際は、ぜひ北九州の釣りいこかへ!
本プランの概要
- <お勧めの時期>
- 年中
- <本プランでお世話になったお店>
- ・釣りいこか倶楽部
- <本プラン全体の予算目安>
-
・今回のプランで1人参加だった場合、23,000円ほど。
体験する内容や人数で異なるので、詳細は釣りいこかの公式HPをご確認ください。
- <本プランのスケジュール目安>
-
5:30 港に集合
6:10 出港
6:50 レクチャー
7:00 釣りスタート(各自のペースで休憩などしながら)
13:00 釣り終了
13:45 帰港
魚をレストランに運んでもらう
14:30 お風呂で休憩
16:30 レストランへ移動
釣った魚で宴会
- <オススメの持ち物>
-
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
- <その他>
- ・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。