「なめろう」の可能性!釣るからできる高級魚の“贅沢づかい”にヨダレがとまらない♡


釣りにチャレンジすると、普通では想像できない贅沢な料理に出会えることがあります。

通常の3倍の厚みで切られたてっさ

以前にご紹介した「10万円分のフグを特別コースにしてもらった」編も本当に贅沢でしたが、今回は“その手があったか!”と唸る一品。

それは、「なめろう」

なめろうといえば鯵など「青魚」が一般的ですが、今回はなんと“あの高級魚”を贅沢づかいしてもらいました。

これまでも「なめろう」は大好きだったものの、追求しようとは思っていなかった私…。
なぜならそんなにレパートリーがないと思い込んでいたため。

これからは他の高級魚でもどんどん試してみたい!と考えを改めた体験。
みなさまも、ぜひこの記事で味わってみてください。

葉山の初心者さん歓迎の船で釣り

港でワカメが干されている

今回は別荘地としても有名。都心からすぐの観光地、葉山の「五エム丸」さんへお邪魔しました。

最初から「なめろう」を食べようと行ったわけではなく、女性や家族連れに優しい船があると聞いて、それを体験するのが目的。

真名瀬海岸の隣にある釣り船屋さんに到着して受付けをすると、さっそく女性・子供に特典が。

・女性&中高生は2,000円割引
・小学生は半額

今回も「竿などレンタルしたいこと」「レクチャーしてほしいこと」を伝えて、さっそく船に乗り込みます。

船の座席にはレンタル品を一式揃えて下さっています。

人数がそろって、いよいよ出港。

小さな島々がかわいい。

20分ほどで今回の釣りスポットに到着しました。

さっそくレクチャー…と思ったら、船長さんでなく常連さんが先生に。

船長ももちろんレクチャーできるのですが、「五エム丸」さんには優しい&船長と仲良しの常連さんがたくさん。

「そいつに何でも聞いて、使ってやってくれていいんで!」
なんて船長が言うと、

「しょうがねえなー!まったく船長は〜」
なんて笑いながら常連さんが答えます。

船全体が和気あいあいとしていて、楽しい雰囲気。

さっそく常連さんに竿の使い方から教えていただき、お手本で釣るのを見せていただいていると…

第一投目で…

グググーッと竿が海の中に。

「あれあれ、もう来たかな」と常連さんが糸を巻いて行くと…

ピンクの魚

高級魚「アマダイ」が。

さすが常連さん!いえ、先生

「こんな感じだから、やってみて〜」と、最高のイメージトレーニングをさせていただきました。

さっそく私も釣りスタート。

何度かエサをつけて糸を落とし、先生にアドバイスしていただきながら竿を上下に動かしていると。

ググッグググッ…と私の竿先も海の中へ

巻き上げてみると、

やった!同じく高級魚のアマダイです。

更にはりきって釣り続け、


カレイ

小さいので生きたままリリース

レンコダイ


またまたアマダイ
しかも、なかなか良いサイズ

美味しそうな魚がたくさん釣れました。

常連さん達もアマダイを中心にどんどん釣って、中にはこんな大物も。

オニカサゴ
背中のとげには毒があるけれど、中は白身のとても美味しい高級魚


大満足で港へ帰ると、堤防でご家族連れが楽しそうに釣りをしています。
地元なのか、お子さん達も上手に竿を振っていました。

「五エム丸」さんのお店に帰ると、また嬉しいサービス。

みたらしだんごが、ドーン!


温かいお茶に冷たいお茶、おしぼりにお菓子と、親戚のお家に遊びにきたようなおもてなし。

女性の店員さんも多くて、細やかな気遣いがある素敵な釣り船屋さんでした。

釣った魚を持って、船から車で10分くらいの飲食店へ移動。

驚きのなめろうとの出会い

やってきたのは「海人市場」さん。

「釣り魚持ち込みOK!」と看板にしっかり書かれています。


ペンションの様な建物に、にぎやかにメニューやお花が並びます。


中はカウンターとテーブル席。


2月からお宿もスタートされた模様。


黒板には美味しそうな海鮮料理がたくさん並んでいます。

釣った魚を預けて、「お任せ」でお料理してもらいます。
どんなお料理がくるのかワクワク。

少し待つと、続々とお料理が!

アマダイの煮付け


表面の照りっとしたタレは濃いめですが、アマダイの上品で甘い身と合わさると、ちょうど良い味付け。

口の中にいれるだけでトロっと溶けて、やはり絶品です。

アマダイの塩焼き


こちらはトロみだけでなく、ふわっとした食感も加わってまた美味しい!

じっくり焼かれた身に、うっすらと振られた塩が甘さを引き立てています。

カレイの唐揚げ カレー塩添え


店長の遊び心を感じる、カレイのカレー

カラッと揚げられた衣を噛むと、一瞬心地よいサクッとした食感がありますが、すぐにふわっふわの身が出てきます。

淡白な身にカレー塩がちょうど良いアクセントになって美味しい。

そして次に出てきたのが、衝撃の一品。

アマダイのなめろうとお刺身


この記事の最初にも書きましたが、通常なめろうといえば“青魚”を使います。

店長も、
「アマダイなんて、もったいなくて普段はこんな使い方しないんだけどね〜。
釣ってきたからいっぱいあるし、ちょっとチャレンジ!美味しいと思うんだよ。」
と、何やら初挑戦の模様。

青魚の臭みをとる目的もあって、ネギやショウガ・味噌などと混ぜ合わされるなめろう。


もともと上品で臭みの少ないアマダイを使うなんて、もったいないのでは…と私もドキドキしながら実食。

すると

こ、、

これは、、、

おいしい!!!

そもそもアマダイを“たたいて細かくされる”こと自体はじめてでしたが、もちっとした食感が更に増します

臭みがないためショウガなどは入れずに大葉とネギ、胡麻、うっすらとお味噌。

もともと甘みが強く脂がのったアマダイの味を、更に濃厚に引き立てます。

かと思ったら、薬味で後味はサッパリ


「なめろう」だけど「なめろう」じゃない
新たな高級料理の誕生です!

これは他の高級魚でも試してみたい

釣ったお魚だからこそできる、贅沢なチャレンジです。


そしてお刺身も。

やっぱり美味

持ち上げただけでトロッとした感触が伝わってきます。

口に入れると、まとわりつくようなトロットロ

熟成させたようなまろやかで濃厚な味わいがひろがります。

オリジナル料理


ラストは名前のないオリジナル料理

素揚げにしたカレイにたっぷりのショウガ、ネギ、赤唐辛子がのっています。

ひと口でパンチのある味わい
南蛮漬けのような甘酸っぱいベースに薬味と辛みがきいています。

ビールに、日本酒に、お酒がすすむ一品です。

お腹いっぱいにいただいて、お料理代は2,500円ほど

「なめろうの可能性」に気付かせてくれた、素敵なお店でした。

最後に

釣りは、“釣り自体”も楽しいですが、釣りを通して出会える食や人・景観や文化など、新たな発見こそが魅力だと思います。

今回は特に「食」で、青魚以外をなめろうにしてしまう!という、ありそうでなかった嬉しい出会いがありました。

これは本当に“釣ったからできる贅沢”

みなさんも各地で、さまざまな出会いを楽しんでみてはいかがでしょう。

本プランの概要

<お勧めの時期>
年中
※季節によって釣れる魚や釣り方は様々です。
<本プランでお世話になったお店>
・釣り船屋 五エム丸
・飲食店 海人市場
<本プラン全体の予算目安>
約11,000円
・乗船、竿などレンタル、仕掛け、エサなど合わせて約8,500円(男性:約10,500円、小学生:5,500円)
・料理代で約2,500円
※船の料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
※飲食店での支払いは持込んだ魚の量や種類、ドリンクの飲んだ量などで異なります。
<本プランのスケジュール目安>
6:30 網代の港に集合
   受付けなど
7:00 出港
7:20 レクチャー
   釣り開始
    時間はたっぷりあるので、自分のペースで休憩しながら楽しみましょう
14:40 釣り終了
15:00 帰港
    飲食店が17:00からなので少しのんびり
17:00 飲食店へ移動
    釣った魚でお料理をしてもらう
※船や飲食店の営業時間は変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
<オススメの持ち物>
・汚れて、濡れて良い服装(寒さや日焼けの対策はやりすぎなくらいで丁度いいです)
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
<その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。