【千葉・船橋】初心者・親子・友達と!手ぶらで釣り&料理してもらって食べよう


千葉県船橋。多くのマンションや、ららぽーと・IKEAなどの大型ショッピング施設が建ち並ぶこの街に、初心者歓迎の釣り船屋さん&釣った魚を料理してくれる飲食店さんがあるのをご存知ですか?

船橋近郊にお住まいの方はもちろん、船橋に訪れて買い物などして休日を過ごしている…という方に。
船橋の新たな遊び方を味わってみてはいかがでしょう!

船橋の釣り船「内木」

船からIKEAが見える

南船橋駅から車で10分ほど。海を挟んですぐのにIKEAが見える桟橋に船を構えるのが、今回お世話になる釣り船屋「内木(ないき)」さんです。

南船橋駅・船橋競馬場駅からは無料送迎のサービスがあるので、電車移動の方はお願いしましょう。

防寒(暑)・防水対策だけしていこう

内木さんは初心者に優しく、竿など専門的な道具はもちろん、長靴もレンタルさせてくれます。(数に限りあり)
女性・子供割引もあるので、ご家族やカップルで遊びに行くのもオススメ。

みっちり実演しながらレクチャーしてくれる

竿の使い方やエサの付け方、魚の釣り方などをとても丁寧に教えてくださるので、初心者だけでチャレンジするにも安心です。

エサも虫でなくイカなどを用意してくれるので、そういったストレスがないのも嬉しいポイント。(当サイトで紹介するプランは基本虫エサなし)

桟橋へ着いたら最初に受付・レンタルを済ませて船に乗り込み、そのままレクチャー。スタッフさんたちの案内に従って行動しましょう。

実際の釣り場は船橋の港を出て、1時間弱走った場所。
その日の状況やターゲットによって、横浜方面や千葉方面へ向かいます。

船内には広々した座席が。冷暖房も完備。

この日は横浜付近まで約50分をかけて移動。
移動中は船の外で景色を楽しんでもいいし、船室でのんびり仮眠をとったりお喋りしたりして過ごしましょう。(酔いやすい方は船外にいるのがオススメ)

横浜で大型の鯵を狙う♪

船が停まったら、さっそく釣りスタート!

鯵は“コマセ”というイワシのミンチ詰めたカゴと、エサを付けた針で釣ります。
カゴと針を海底まで沈めたら、船長の指示に従って糸を数メートル巻き巻き。そこでコマセを撒くことでたくさんの魚がおびき寄せられ、コマセをパクパク食べているうちにエサと一緒に針を食べて釣れる…という仕組みです。

日によってはコマセで魚たちを呼び寄せるのに時間がかかるのですが、この日は魚たちが空腹だったのか、釣り初めてすぐに魚たちが大集合!


第一投目からクイクイっと竿を引っ張られる感覚があり、ゆっくり糸を巻き上げてみると…


いきなり美味しそうな鯵がダブルで!
これは幸先がいい♡


その後も糸を垂らす度にピチピチの鯵が釣れてくれる状態。

カモメたちからのプレッシャーがすごい

そんな私たちを見て、近くの海上にあるコンクリートの壁には大量のカモメが。
お裾分けされるのを待っているようでした。

この日は本当に釣り日和で、ほぼ1日中誰かに何かが当たっている状態。

片手で持てないほど巨大な味が何匹も

私も大きな鯵や、普通サイズの鯵、

鯖は引きがすごくて釣るのも楽しい

ツヤツヤの鯖など、美味しそうな魚をたくさん釣り上げました。

釣りが初めてのお客さんたちも最初は少しとまどっていましたが、スタッフさんの丁寧なレクチャーですぐに独り立ち


後半はサポートも全くいらない状態になったので、手が空いたスタッフさんは途中から船のうえで魚を捌きはじめました。

「今日の夕飯の仕込みだよ。お姉ちゃんも使いたかったら包丁とか貸すよ!」と。お願いすれば捌き方も教えていただけそうです。

私も自分が食べる以上の魚が早々に釣れたので、途中からはペースを落としてのんびり。
ボーッと景色を眺めてリラックスタイムを楽しみ、終了の時間を迎えて船橋の港へ戻りました。

ここから第2のお楽しみ。「釣った魚を料理してくれる飲食店さん」へ向かいます。

船橋で釣った魚を料理してくれる「蛍」


釣った魚と共に訪れたのは、船橋駅から徒歩3分にある飲食店「旬菜美酒 蛍(しゅんさいびしゅ ほたる)」さん。

こちらはオーナーやスタッフさん、お客さんも釣り好きが多く、釣った魚を持って行くといろいろな料理にしてくださいます。


お店は基本18:00からですが、事前に予約すると釣り人は少し早く受入れてもらえることも。
お店の状況によるので、前日までに電話で相談するようにしましょう。
(予約がいっぱいの場合など、魚を持ち込めない場合もあります。)

自分の釣った魚たちが料理される様子が見える

この日は17:00にお邪魔して魚を渡し、そのまま待たせていただけることに。


店内を見渡すと、壁に釣りにまつわる格言を見つけました。
「釣り竿は一方に針を、もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である。Byサミュエル・ジョンソン」
英国の詩人がこんな“釣りバカ日誌”を彷彿とさせる詩を読んでいたとは…。

優しくてお茶目なオーナーさん

その後、オーナーさんの釣りの話などを聞かせていただいていると、さっそく釣りたて鯵の料理たちが出てきました。

鯵の姿造りとなめろう


まずはツヤツヤ輝く鯵の姿造りと、なめろう。

刺身は箸で持つだけでしっかりした弾力があり、臭みもなく、食べる前から新鮮なことが伝わってきます。


お醤油を少しだけつけていただくと、まずはプリップリの食感
そこからしっかりした甘みを感じ、ほどよい脂が口の中に広がります。
青魚の刺身はやはり釣りたてが最高!


そしてなめろう。こちらがおもしろかったのが、醤油でなく“お酢”をつけて食べること。
初めての体験だったのでどんな味になるのか少し不安でしたが、やってみると、これがハマる!

何も付けない状態に比べると、まず最初にお酢のサッパリした酸味を感じるのですが、すぐに酸味は抜け、なめろう自体の味をより強く濃厚に感じます
そして飲み込んだ後には酸味はないのですが、さっぱりとした風味が。

もちろん何もつけないシンプルな食べ方も美味しいですが、お酢を加えることでなめろうがワンランクUPするようでした。

アジフライ


続いてはアジフライ!
この“ツッテ”で何度も書いていますが、釣りたての魚はお刺身はもちろん、「フライ」が最高です。

釣りたての魚は“身が活きている”のと“水分をしっかり含んでいる”ので、熱を加えることでその身を膨らませます。

そして全身に衣をまとう「フライ」は身が膨らむ際に出て行こうとする水分を逃がさない役割をするようで、「ふわっふわに膨らむのに、水分をジュワジュワに蓄えた」状態をつくることができるのです。


見てください、この厚み。普段食べるアジフライの1.5〜2倍くらいありませんか?
これは衣が厚いのではなく、身がこれだけ膨れているのです。

サクッとした衣の下は、歯が要らないほどのふわっふわジュワワ〜
鯵の旨味・甘み・脂をたっぷり味わうことができます。
フライ好きの方はもちろん、普段はあまり食べない方(私もそうです)にも、ぜひ一度食べていたできたいです。

さんが焼き


ここで千葉ならではの郷土料理を出してくださいました。
その名も「さんが焼き」

昔、房総半島近くの漁師たちが山仕事に行くときに“なめろう”をつくって持って生き、山小屋で焼いたる蒸したりして食べたのが発祥だそうです。

この日も最初に食べた“なめろう”の残りで作ってくれました。
蛍さんでは通常の“なめろう”にもう少ししょうがとシソを足し、よりパンチのある味付けをして焼いてくださいます。

とは言ってもベースが魚なので淡白な味わいかなと思いましたが…


これがお肉のように濃厚・ジューシー!
意識しないとお肉だと思って食べてしまいそうな、しっかりした味わいで、魚が苦手なお子さんでも食べられそうです。

さらにお肉に比べると後味はサッパリしてもたれることが無さそうなので、脂身が苦手な方にもオススメ

またひとつ、魚の美味しい食べ方を知ることができました。

シンプルに魚の美味しさを引き立てるお料理の数々に大満足。
心もお腹も充実した一日になりました。

最後に

今回は千葉の船橋で「初心者歓迎の釣り船屋さん&釣った魚を料理してくれる飲食店さん」を体験してきました。

海に囲まれながら、海遊びのイメージがあまりない船橋。
大人も子供も楽しめる、しかも美味しいレジャーがあるので、ぜひチャレンジしてみてください♪

本プランの概要

<お勧めの時期>
年中
<本プランでお世話になったお店>
・釣り船:内木
・食事:食彩美酒 蛍
<本プラン全体の予算目安>
・釣り船:約10,000円(女性・中学生以下は20%引き。各種レンタル代やエサ代など含む。)
・魚の調理代:魚種、量、品数などで異なる。今回は約1,500円。
※料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
<本プランのスケジュール目安>
6:20 南船橋駅に集合(船橋競馬場駅の場合は6:15集合)
6:30 釣り船へ移動し、受付
6:45 レクチャー
7:00 出港
7:50 釣りスタート(各自のペースで休憩などしながら)
14:00 釣り終了
14:50 帰港
いったん休憩
17:00飲食店へ移動し、料理してもらって食べる
(基本は飲食店は18:00OPEN。事前に電話して早めに入れるか相談しましょう。)
<オススメの持ち物>
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
<その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。