【愛媛・今治】5,100円でごちそう&宿泊まで!釣った魚を料理してくれるコスパ◎宿


愛媛・今治といえば“今治タオル”が有名ですが、実はサイクリングで人気な“しまなみ海道”の入り口としても親しまれ、温泉や海産物にも恵まれています。

そんな今治で楽しい&美味しい体験ができる、コスパ◎な宿を見つけたのでご紹介。
なんと5,100円で1泊2食・お腹いっぱいにごちそうが食べられ、釣った魚の料理までしていただけます。

今治方面に行く際には、ぜひcheckしてみてください。

今治港が目の前にある「海舟亭」


訪れたのは今治駅から徒歩15分、今治港が目の前にある宿「海舟亭」さん。


建物自体は正直年季が入っており、お部屋もコンパクト。


しかしお掃除はしっかりされていて、部屋のユニットバスも狭いですがリニューアルしたてのようで、快適に過ごすことができました。

こちらの宿で1泊2食付き5,100円。この価格をどう思いますか?
私は泊まってみた結果、「安い!」と思いました。

その理由は夕食に。



と、夕食の前に釣りの話を。

なぜなら海舟亭は「釣った魚の料理」を受け付けてくださる宿。夕方までに宿へ魚を持ち込めば、夕飯のメニューに加えてくださるんです
(忙しいときはNGのことも。事前に必ず電話で確認しましょう。)

初心者さん歓迎の釣り船「心彩丸」

港の「第3桟橋」が集合場所

時刻は朝7:00頃。海舟亭さん目の前にある今治港から出港するのが、手ぶらの写真者さん歓迎の釣り船「心彩丸(みいろまる)」さんです。

時間になると船が迎えにきてくれる

貸切にすれば時間は調整可能ですが、乗り合いで遠くから訪れる場合は早朝のため前泊が必要…。
ただ、出発時間以外は本当に初心者さんに優しい釣り船です。

まず竿やエサなど、釣りにまつわる専門的な道具はすべて用意しておいてくださいます。
だからお客さんは、多少汚れても良い体温調整できる服を着ていけばOK。


あとは余裕があれば、手を汚さない(傷つけない)ための手袋やウェットティッシュ・魚を持ち歩くための保冷バッグあたりを、100円均一で購入していけばバッチリです。

釣りが初めてという方も、スタッフさんが竿の使い方から教えてくださるので安心。
エサも虫など使用しないので、女性も気軽に遊べちゃいます。(ツッテの提案する釣り船は基本虫を使いません。)

今回はいくつかあるプランの中でも特に簡単な、アジ・サバ釣りを体験しました。
アジ・サバは釣り方がシンプルなのと、漁場が港から近いことがオススメポイントです。

朝焼けの中を出港するのは、何度見ても感動

船が出航して、わずか5分ほどで釣りスポットに到着。(日によって、もう少し離れた場所へいくこともあります。)

船が停まったら、さっそくレクチャーしていただきます。

手に持っているのがオモリ、その右が針とビニールの飾り

まずは針のついた糸の先端にオモリをセット。針にはカラフルなビニールがついていて、これが海中でヒラヒラと舞い小魚のように見えます。
その小魚を食べようとアジ・サバが食い付いてきて、針に引っ掛かる…という仕組みで「サビキ」と言います。

目の前でやってみせてくれるので分かりやすい

釣り方は、糸をゆっくり海底まで落とし(オモリが底につくと糸が出なくなる)、底から数メートル巻き上げたら、また海底へゆっくり落とす…の繰り返し。
糸が落ちていくときに針についたビニールがヒラヒラ舞って、魚が食いついてくることが多いそう。

ということで、さっそくチャレンジ!


糸を軽く指で押さえながら、ゆっくり底まで落としていきます。
トン…とオモリが底に着いた感覚がし、糸が出なくなったので5メートルほど巻き巻き。

そして再びゆっくり糸を落としていくと…

急に糸がクイクイっと引っ張られ、竿先が上下に揺さぶられます。
これは!と慎重に糸を巻き上げてみると、


美味しそうなアジが釣れました!
この辺りのアジ・サバは脂がたっぷりのっていて美味しいそう♪


その後も良いサイズのアジがダブルで釣れたり、


艶ツヤぴちぴちのサバが釣れるなど、今治の豊かな海を存分に楽しみます。

一度すごい勢いで竿が真下にグイーーーッと引っ張られ、岩場に糸を引っ掛けてしまったかと思ったら、なんと大きなサバが3匹も同時にかかっていました!

しばし呆然と切れた糸を見つめる

しかし、海面まで上がってきたところで糸をブチッと切られてしまって終了…。
結果は残念でしたが、強い引きを楽しめて刺激になりました。

自分では食べきれないくらいの量が釣れたところで、船長から他の獲物を狙ってみないか提案が。
心彩丸さんでは事前に相談すれば、2種類の釣りを楽しめる「リレー」を受け付けてくれる時があるそう。
アジ・サバはじゅうぶん釣れたので、ご提案に甘えます。


先ほどの地点から30分ほどかけて、沖の方へ。
しまなみ街道の橋が見えます。


今度は「タイラバ」という釣り方に挑戦。糸の先に針と、丸い玉、ビニールなどでできたヒラヒラの装飾品を付けます。
この仕掛けを海底まで落とし、魚がいると思われる水深(底から10メートルなど船長が指示してくれる)まで、ゆっくりと巻き上げ、魚が食い付いてこなかったらまた底まで落とすの繰り返しです。

この釣り方なら、真鯛やハタなど高級魚が狙えるそう!
張り切って糸を落として巻いてと繰り返します。

が、、

一度HITしたが、逃げられてしまう…

この日は風が強くなってしまい、なかなか船長のオススメスポットに辿り着けず。結果、私はタイラバでは魚を釣ることができませんでした。


しかし上手な方はこの状況でもしっかり釣られます。
たまたま乗船されていた船長の師匠(大盛丸という船の船長)はメジナやハタ、カサゴなどを次々GET。


なんと釣れなかった私にプレゼントしてくださいました。

アジ・サバだけでも満足でしたが、さらに高級魚たちが加わって嬉しい♪
今治は優しい船長さんがいっぱいの良い港でした。

ちなみに釣った魚は、お願いすれば船で血抜きなどの処理をしていただけます。

1泊2食で5,100円の豪華すぎる夕飯

こうして釣った魚と共に海舟亭さんにチェックイン。
魚をスタッフさんに渡して、夕飯まで一休みします。

そしてお楽しみの夕飯タイム。お食事処で待つ私の目の前に、次々と出来立てのお料理が運ばれてきます。

が、配膳が1回、2回、3回…止まらない!


なんと1泊2食で5,100円の夕飯がこれ。
豪華すぎて笑っちゃいました!

「釣った魚があったから、普段よりは少し豪華かもですね」とスタッフさんが仰りますが、「少し」って…!

確かに海舟亭さんをネット予約するときに「夕飯がすごい!」という口コミを見ていたのですが、まさかこれほどとは。
普通の飲食店だったら、このお料理だけで5,100円を余裕で越えると思います。

しかも見た目だけでなく、どのお料理も味が良い!

アジとメバルのお造り&お鮨


アジとメバルはお造りに、なんとお鮨まで握ってくださいました。


このアジが驚くほど脂がのっていて、もう絶品。お刺身単体ではもちろん、酢飯との相性も抜群で、一皿目から唸ってしまいます。


メバルはプリップリの弾くようなハリがあり、爽やかな旨味がたまりません。

カサゴの丸揚げ


カサゴは豪快に1匹丸まる揚げ物に。
身はもちろんホクホクと美味しいのですが、じっくり揚げたことで本来固くて食べられないヒレや骨までサクサク・ポリポリいただけるのが魅力。
香ばしさと脂のジューシーさが、お酒のつまみにピッタリです。

メバルの身付け


一見地味に見えますが、この煮付けがまた美味しい。
上品だけれどしっかり旨味ののった白身と、甘じょっぱいタレが合わさって、口のなかで噛むほど幸せな気持ちに。
釣りたてで身離れもよく、小さなお子さんでも食べやすそうです。

ここまでが釣った魚のお料理。
そして本来のお料理もすごい!

鯛のしゃぶしゃぶ


鯛のアラで豪快にとった出汁に、その身を軽くしゃぶしゃぶ。
お刺身でも食べられる新鮮な身を、うっすら白くなるくらいまで沸騰した出汁にくぐらせると、旨味がより凝縮されます。


そんな贅沢な身をポン酢と薬味で食べれば…もう「おいひい〜〜!」しか言葉が出ません。
次回は自分で釣った真鯛で、しゃぶしゃぶを作っていただきたい!

真鯛の釜飯&お吸い物

〆も手を抜かず、真鯛を使った釜飯とお吸い物。

この量・このクオリティの料理がついて1泊たった5,100円
これはちょっと信じられないコスパでした。

そして忘れちゃいけないのが1泊”2食“。そう、更に朝ご飯も付きます。
翌日が早朝出発だったので私は食べられていないのですが、とにかく夕飯の時点で安すぎる…コスパ良すぎる…。
今治に伺う際は、また海舟亭さんに宿泊したいと思います。

さいごに

今回は愛媛県・今治で「初心者さん歓迎釣り船&5,100円で1泊2食・お腹いっぱいに釣った魚のごちそうが食べられる宿」を体験してきました。

しまなみ街道を目当てにサイクリングで訪れる方も多い今治。
1日・2日長く泊まって、釣って食べる楽しさも味わってみてはいかがでしょう。

もちろん釣り無しの宿泊でも、美味しいご飯をお腹いっぱい食べられそうですよ!

本プランの概要

<お勧めの時期>
年中
<本プランでお世話になったお店>
・釣り船:心彩丸
・宿&ご飯:海舟亭
<本プラン全体の予算目安>
・釣り船:約12,000円(竿などレンタル、エサ代を含む。人数や釣りものによって上下あり。)
・宿:約5,100円(1泊2日2食付)
※料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
※繁忙期などは釣った魚の料理を受入れられない可能性があります。必ず事前に電話で確認してください。
<本プランのスケジュール目安>
※時間は要相談となります。下記は1つの目安としてご覧ください。
6:50  港に集合
7:00  出港
7:15  レクチャーしてもらい、釣りスタート(各自のペースで休憩などしながら)
14:40 釣り終了
15:00 帰港
15:30 宿へチェックインして魚を預ける
16:00 釣った魚で夕飯
※釣り船の時間は要相談です。電話で事前に相談してください。
※混雑時は時間が前後する可能性があります。
<オススメの持ち物>
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
<その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。