釣った魚はお店に持込んで、料理してもらって食べたい。
そして食べて飲んだら、そのままのんびり…むしろ眠ってしまいたい。
そんなまったりプランがお好みの方にオススメなのが「釣った魚をお宿に持ち込む」という選択肢。
なかでも特に楽チン♪なのが「釣り船が営む宿に泊まる」プランです。
今回は静岡の沼津で、そんな楽チン体験をしてきました。
釣り船が営むお宿
お邪魔したのは沼津駅からバスで30分ほどにある民宿「弘昭丸(こうしょうまる)」さん。
釣り船はもちろん、民宿・食事処として長く営業されているそう。
こちらは13:30出港の「午後船」で釣りに出られるので、東京など県外からでも早起きせず来られるのが魅力。
お昼過ぎに到着したら、まずは受付け。
そのまま部屋に通してもらって、荷物を置いちゃいましょう。
通常だと船に荷物を持ち込まないといけないのですが、宿が一緒だと荷物を置いていけるのが便利!
着替えも部屋でゆったりできちゃいます。
船はお宿の目の前。細い道路を挟んですぐ。
竿など必要な道具は全てレンタルをお願いしていたので、席に揃っていました。
お客さんが乗り込んだらさっそく出発。
お宿の若女将さんが手を振って送り出してくれました。
20分ほど船が走って、釣り場に到着です。
富士山を見ながら釣り
釣り場に付くと、さっそくレクチャー。
竿の使い方から釣り方まで、丁寧に教えていただけます。
ちなみに、私が最近ハマっているのがコレ。
以前から軍手など使い捨てできる手袋の親指・人差し指・中指を切って、釣り用グローブを作る…というのをオススメしてきました。
(魚や針で手を傷つけるのを防ぎつつ、細かい作業ができる。日焼け対策にも。)
それをバージョンアップし、手袋の下にフィットタイプの薄い手袋を重ねます。
こうすると魚やエサに直接触れることがなくなるので、釣りの後に「なんだか手が生臭い…」となるのを防いでくれます。
100均で10枚入りなどで販売されているので、ぜひお試しを♪
(ゴムっぽい、フィットするタイプがオススメです。50枚くらい入っているビニールっぽいタイプは指と手袋の間に空間ができるし、ツルツル滑って使いにくいです。)
レクチャーしていただいたら、さっそく釣りスタート!
まずは小鯵を狙って…
今回はまず小さな鯵を釣って、その鯵をエサにして大物を狙う!という夢のあるプラン。
いつもなら鯵も「大きいサイズ」を狙いますが、今回はエサにできる「小さいサイズ」希望です。
最初は小さなサバばかりが釣れましたが、なんとか手頃なサイズの鯵もGET!
何匹かストックできたろころで、大物釣りに挑みます!
大物釣りにチャレンジ!
大物を狙うため、ちょっとかわいそうですが先ほど釣った鯵にエサになってもらいます。
生きた鯵の上顎とお腹辺りに針を通して、海の中へ。
こうすると針のついた鯵が海底で泳ぎ、その鯵をバクリと食べた大物が針にかかって釣れる…という仕組み。
鯵を泳がせたら、竿を気にしながらものんびり景色を楽しみます。
この日は雲が多かったですが、うっすらと富士山が見えます。
海に浮かぶ富士山をのんびり見ながら釣り糸を垂らす…これは贅沢なひととき。
そうしてしばらく…
後ろから「なんかすごい重い!地面に引っかかっちゃったかも。」という女性の声。
船長も「地面ぽいね〜」なんて話しつつ、「あれ?でもゆっくりだけど糸巻けるよ?」なんてじりじりと糸を巻いていったら…
どーーーーーーん!
高級魚の「ハタ」が、まさかのダブルで!!
こんな光景は初めてです。
これには女性も船長も大喜び♪
私も釣るぞー!と気合いを入れ直します。
が、、
最後まで大物は釣れず…。
その間も後ろではチラホラ大物が釣れていたので、海が悪いわけではなさそう。
後で船長に相談したら、釣れていた女性たちは「鯵の泳がせ」ではなく、他の釣り方をしていた様子。
「あっちの釣り方が今日はあっていたみたいだね〜。途中で替えてあげればよかった。」とのこと。
釣れないときは、早めに相談するのが良さそうです。
小さめの鯵だけの残念な結果になってしまいましたが、レクチャーしてくれた方が釣った「イサキ、タカベ」などをお裾分けしてくださり、夕飯にはじゅうぶんな量を確保しました。
港へ戻るとまたまた若女将がお出迎え。
釣った魚をすぐに受け取って、宿へ持っていってくれました。
自分で釣った魚を運ばなくていい。
しかも自分も移動しなくてOK。(宿が港目の前)
これは本当に楽チンです♪
釣った魚で夕ご飯
弘昭丸さんのご飯は食事処で。
船からあがると、すでに支度をしてくださっていました。
釣った魚もさっそく調理場で捌いてくださっているのが見えます。
食事はお風呂の前でも後でも…ということでしたが、既にできあがっているお料理もあるので、そのままいただくことに。
基本のメニューはこんな感じ。
舟盛り、蟹、チキンカツなどなどが並びます。
コンロでは大きなトコブシを焼いていただけます。
これだけでも盛りもりですが、釣りをすればそこに…
「my刺し盛り」や、
「my塩焼き」などが追加されて、更に豪華に♪
そして美味しさもやっぱり違う!
「自分で釣った」という欲目もありますが、やはり「釣りたて」は違います。
特に鯵は新鮮さがモノを言う。
基本メニューであらかじめ作ってくださっていたお刺身と、釣って捌いていただいたばかりのお刺身を比べたら、色も艶も味も、まったく別ものでした。
せっかく海の町に来たら美味しい海鮮が食べたい…。
それには、「自分で釣って食べる」以上は、なかなか無いかもしれません。
塩焼きも釣りたてはふわっふわで美味しい♡
お腹いっぱい!大満足です。
釣って食べて、そのまま寝る
ここから更に楽チンなのが、食べて飲んだ後に、もう移動しなくていいところ。
お部屋に戻ると、もうお布団が敷いてあります。
そのまま倒れ込みそうな気持ちを押し殺してお風呂へ。
最悪寝落ちしてしまっても、弘昭丸さんは24時間入浴OKとのことです。
釣って、食べて、飲んで…
めいっぱい遊んで、そのまま移動せず眠りに落ちる。
これを贅沢と言わず、なんと言いましょう…(眠)
最後に
いかがでしたか?
釣り船とお宿が一緒になっていると、本当に楽チン♪
釣って、食べて、寝るところまで、移動ゼロのノンストレスで味わうことができます。
全国には他にもこうしたお宿がいくつもあるので、そちらも体験&紹介していきます!
本プランの概要
- <お勧めの時期>
- 年中
- <本プランでお世話になったお店>
- ・釣り船&お宿 弘昭丸
- <本プラン全体の予算目安>
-
約17,000円
・釣り代、竿などレンタル一式代、宿泊代(朝・夕2食付き)込み。
※料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
- <本プランのスケジュール目安>
-
13:00 お宿にチェックイン
荷物など置いて着替える
13:30 お宿の目の前にある港から出港
13:50 レクチャーを受けて釣り開始
時間はたっぷりあるので、自分のペースで休憩しながら楽しみましょう
18:00 釣り終了
18:30 帰港
魚を捌いてもらう
19:00 食事、お風呂、寝る…などご自由に
※船や食事の時間は変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
- <オススメの持ち物>
-
・汚れて、濡れて良い服装(寒さや日焼けの対策はやりすぎなくらいで丁度いいです)
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
- <その他>
- ・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。