これまでに全国の「釣れる居酒屋」を体験してきた私ですが、名古屋の「爆釣 海一番」さんには衝撃を受けました。
というのが、まるであの人気携帯ゲーム「釣り○タ」のように“運試し要素”が組み込まれていて、単純に「釣って食べる」ではないワクワク感があるんです。
これには家族連れはもちろん、毎日のように通ってしまう大人の常連さんがいるのも納得！
名古屋近郊にお住まいの方はもちろん、旅行のついでにわざわざ行く価値ありです。
爆釣 海一番
訪れたのは名古屋駅から車で15分ほど。電車だと上小田井駅からバスで10分ちょっとにある釣り居酒屋「爆釣 海一番（ばくちょう つりいちばん）」さん。
店内に入るとたくさんの水槽があり、その横にテーブル席が配置されています。
2階には広々としたお座敷と、
1階を見渡せるテーブル席が。
水槽には「たい釣り」「ヒラメ釣り」「アジ釣り」などの札が出ています。
これを普通に竿で釣って、それを料理してもらえるのかな〜と店内をぶらついていると、スタッフさんが「ルール説明しますね」と声をかけてくれました。
「当店では先に自販機でチケットを購入していただきます。」
ふんふん、と自販機の前に移動。
と、予想外の文字が。
「爆釣竿」と「チャレンジ竿」。
「大水槽チャレンジ」。
？？？
意味がわからず説明してもらうと、海一番さんの面白さがわかってきました。
まず水槽は大きくわけて４つあります。
・A水槽（アジやアコウなど小さめの魚がいる）
・B水槽（たいやヒラメなど中くらいの魚がいる）
・大水槽（ブリやカンパチ、ヒラマサなど大物がいる）
・お子様向け水槽（金魚やザリガニがいる）
このうちAとお子様向けの水槽は通常の竿が無料で貸してもらえ、ターゲットに針を引っ掛けられれば必ず釣り上げることができます。
他の釣り居酒屋でも、竿の貸し出しに多少お金がかかることはあっても、基本このルール。
竿さえあれば基本釣ることができ、釣った魚種や数に応じて、魚買い取り＆調理代を払います。
海一番さんが変わっているのはここから。
Bと大物の水槽で使う竿は「チャレンジ竿」となります。
チャレンジ竿とはターゲットに対して糸が細いなど、上手くやらないと釣り上げる途中に糸が切れてしまう、まさにチャレンジ要素・運要素を含んだ竿。
特にB水槽は運要素が強く、挑戦者は最初にサイコロを振ります。
このサイコロの目によって３パターンある竿から１つを貸し出されます。
・ゾロ目：爆釣竿（ほぼ100％釣れる）
・奇数：中級竿（70％の確立で釣れる）
・偶数：上級竿（30％の確立で釣れる）
次に、大水槽は貸し出される竿は１パターンですが、なかなかな確立で切れてしまいます。
他のお客さんがチャレンジしているのを見ると、おそらく釣れる可能性は10％以下…。
ただ、大水槽にはボーナスが。
魚が釣れたとき、「0円で持ち帰れる」or「お店に現金で買い取ってもらえる」権利が発生するのです。
大水槽で1番の大物であるヒラマサは、買い取り価格3,000円。
さらに黄色・赤色の糸が付いた魚だった場合、プラスでお食事券までもらえます。
このボーナスを目指してつい何度も挑戦してしまう…。その気持ち、すごく分かります。
大水槽にチャレンジ
ルールを理解したところで、さっそく大水槽からチャレンジ！
チケットを買って竿をもらい大水槽に近づくと、常連さんが不思議なポーズを。
聞くと、水槽の隅っこをぐるぐる回遊する魚に針を引っ掛けるには、このポーズがやりやすいそう。
右下の赤枠がゴールのネット
パッと聞くとシンプルなのですが、これがやってみるとすっごく難しい！
針がかかった魚はすぐに暴れ回り、うまく糸のたるみを調整しないと一瞬で糸を切られてしまいます。
120秒の間に魚を落ち着かせ、ぐるぐる回るなかを絶妙に引っ張りながら誘導して網にいれるのは指南の技。
毎日のように通っているという常連さんも、ビシビシ糸を切られていました。
私もスタッフさんにコツを教えていただき、さっそくチャレンジ！
最初は普通にかまえていましたが、確かに気付ばこのポーズに。
常連さんとアイコンタクトで「うんうん、そうなるよね」と頷き合います。
そうして何度か竿を振っていたところ、いきなり竿がグイッと引き込まれ、ヒラマサがHIT！
カウントがスタートし、私のチャレンジタイムがはじまりました。
思った以上の引きに動揺する私。ぐるぐる暴れるヒラマサ。
そうしてわずか17秒、ブチっと糸が切れ、短いチャレンジタイムが終了しました。
その後も2回チャレンジしましたが、どちらも20秒ももたず…。
いったん諦めて他の水槽へ移動します。
B水槽で鯛チャレンジ！
次に挑戦したのはB水槽の鯛（たい）。
こちらではまずサイコロを振るところからはじまります。
最初に出た目は9。奇数は釣れる確立70％の竿です。
B水槽は制限時間などはなく、とにかく魚に針をかけ、水槽の外へ釣り上げればOK。
そっと針を落とし、１匹の鯛のエラ辺りに糸をかけます。
すると鯛がバシャバシャと暴れ回り、なかなか持ち上げられません。
「鯛が大人しくなるまで糸を切られないで持ちこたえて！しばらくして暴れなくなったらエイヤで外に出してください」
スタッフさんがアドバイスをしてくれます。
が、暴れ方がすごくてなかなか大人しくならない。
「わ〜！」と言っているうちに、ブチッと糸が切られて終了。
70％釣れるはずが失敗してしまいました。。
悔しいのでもう一度チャレンジ。再度サイコロを振ると…
今度は8。偶数は釣れる確立がわずか30％の竿です。
でも諦めない！先ほどの失敗を思い出して慎重に糸を引っ掛け、鯛が大人しくなるまでひたすら鯛の泳ぎに合わせて竿を動かし続けます。
すると数分して鯛が大人しく。
「今だー！」と竿をあげて鯛を外に。
見事成功です！
「やったー！釣れたー！！」
これまでの釣り居酒屋歴でダントツの興奮、喜び、達成感。
チャレンジ要素が加わると、釣堀でもこんなに楽しいのか…！と感動でした。
と、そのとき大水槽の方からも「やったー！！」の声。
なんと常連さんが見事、ヒラマサを釣り上げていました。
今回は家族のために持ち帰るそうです。すごい！
A水槽とお子様用水槽
大人たちが盛り上がるなか、A水槽ではお子さんたちがキャッキャと楽しそうにアジを釣っていました。
こちらは運要素はありませんが、生きている魚と触れ合う機会がないお子さんには、普通に釣るだけでもじゅうぶん刺激的。
「わー！跳ねた！」「釣れたよー！どうすればいいの〜？」と楽しそうにアジを釣り上げています。
ちなみにお子様用水槽では金魚などが泳いでいます。
こちらはチャレンジ要素があって、金魚の色によってポイントが加算。
ポイント次第で駄菓子屋おもちゃがもらえる仕組みになっています。
このように、釣るだけでも大満足な海一番さん。
ですが、もうひとつの楽しみ「食べる」も味わいましょう。
釣った魚を料理してもらう
釣った魚は調理代を払うことで、すぐに捌いていただけます。
今回は釣った鯛で“姿造り”と“しゃぶしゃぶ”をオーダー。
席で他のお客さんたちが釣るのを見ながら少し待つと、さっそく出てきました。
真鯛の姿造り
キレイに盛り付けられた真鯛の姿造り。
うっすらとピンクの美しい白身は、お箸で持つと“もっちり”した感触が。
口に運ぶと、もちもちプリプリ♪
釣りたてですが甘みと旨味がしっかりあって絶品です。
真鯛のしゃぶしゃぶ
お刺身だけでも１匹食べきれちゃうくらい美味しいですが、せっかくなので半身はしゃぶしゃぶに。
お出汁が沸騰したら、そのなかに真鯛のお刺身をサッと。
うっすらピンクで透き通っていた身が、これもまた美しい白色に一瞬で変化。
繊細な身に出汁が染み込み、熱が加わることでコーティングされた身から凝縮された旨味がじゅわわっと沸き出します。
立派な真鯛を丸々食べ尽くして大満足！
お腹も気持ちも充実しました。
さいごに
今回は名古屋で「リアル釣り○タ」な釣り居酒屋を体験してきました。
通常の釣り居酒屋にゲーム要素を加えたこの仕組みは、大人も子供もハマること間違いなし！
みんなで大笑いできちゃうので、家族や友人、会社の仲間などでぜひチャレンジしてみてください。
釣りたての魚をいただけるので、美味しい魚が食べられる居酒屋としてもオススメです♪
本プランの概要
- ＜お勧めの時期＞
- 年中
- ＜本プランでお世話になったお店＞
- ・釣り船：爆釣 海一番
- ＜本プラン全体の予算目安＞
-
・挑戦する釣りや、釣った魚の量などで異なります。詳細はお店に直接お問い合わせください。
※節度をもって楽しみましょう。
- ＜本プランのスケジュール目安＞
- 11:00〜24:00の営業時間内に、好きな時間に釣って食べましょう。
- ＜オススメの持ち物＞
- 特になし。
