思いがけず魚が釣れすぎた!
そんなときの選択肢として、「地域クーポンでの買い取り@熱海」「お酒と交換@横浜」「現金買い取り@新潟」など、さまざまな方法をご紹介してきましたが、今回はまた新たな方法。
それは「おいしい料理との物々交換」。
香川県高松にある飲食店では、釣った魚をお店に持ち込むと、魚の種類やサイズ・量に応じて好きな料理と交換してもらえるそう。
これは面白い!ということで、さっそく体験してきました。
釣りたての魚と共に訪問
前回の記事で初心者さんにオススメの船「ONE PIECE」に乗った私。
自分でお腹いっぱい食べる以上の魚を釣って、物々交換にも行くぞー!と意気込んでいたのですが、結果はそこまで釣れず。。
(真鯛にキジハタにと高級魚が釣れたので、通常なら大満足すぎる結果…!)
どうしようかな〜と思っていたら、たまたま同船されていた地元の方が「釣れすぎたからあげるよ!」と嬉しいお言葉をかけてくださいました。
さっそく船の上で大きな真鯛&マゴチを1匹ずつ授与。
(公共交通機関だとバス停「ストーンミュージアム」からすぐ。)
釣り人と地域に愛される、現代の「番家」
「番屋」とは漁民が漁場近くの海岸線につくる、作業場兼宿泊施設。(Wikipediaより抜粋。)
昔は各地にあったそうですが、現在ではわずかとのこと。
(宿泊はできません。) この日は台風の前後で釣り人はいなかったのですが、普段は多くの釣り人で賑わい、みんなワイワイご飯を食べながら翌日の釣りの準備をしたり、釣って来た魚で一杯やっているそう。 そしてそんな釣り人達が釣りすぎた魚をお店で出すようにしたところ、釣り人以外の近所の方達も「新鮮で安い魚」を目当てに訪れるようになったのです。
ここでも魚を軸に、素晴らしい循環コミュニティができあがっていました。
そんな番家さんのおもしろい取り組みがこちら。
釣った魚とお食事の物々交換!
魚種やサイズ・量によって店主が値付け。
釣った魚をお店に渡す代わりに、値決め分の好きなお料理を食べさせていただくことができます。
(料理代金に足りない場合は、不足分を現金で支払い。)
さっそく今朝どれの真鯛とマゴチを見ていただきます。
釣れたてツヤツヤの真鯛を「ふむふむ」と見つめる店主。
今回は「店主さんオススメのお料理を、物々交換できる量お願いします!」とお任せしました。
果たしてどんなお料理が出てくるのでしょう?
物々交換のお料理が続々♡
席について少し待つと、続々とお料理が出てきました。
ちりめん大根
まずは目の前の海で獲れた小魚達のちりめんじゃこと大根を和えたもの。
濃いめな味付けのじゃこがみずみずしい大根おろしと混ざってスッキリとしています。
和牛のカルビ
本メディア「ツッテ」では珍しい、お肉の登場。
炭火のような香ばしさがして、噛むと甘〜い脂がじゅわじゅわ出てきます。
お魚も大好きだけど、お肉も大好き♡
釣り人のイカめし
出ました!他の釣り人が先日持ち込まれたイカでつくったというイカめし。
釣った魚はこのようにメニューの横に「釣」のマークが入るそう。
自分が釣った魚がメニューに並ぶなんて、なんだか誇らしい気持ちになれそう♪
イカめしはイカもお米もモッチモチ。
甘じょっぱい味付けがクセになる一品でした。
釜玉納豆ラーメン
〆は初めて出会ったこのメニュー。
ラーメンに納豆、えのきだけ、卵、たっぷりのネギがのせられており、全てを豪快に混ぜていただきます。
どんな味になるかと思いましたが、口の中で意外にまとまる。
隠し味に胡椒が多めにかかっており、まろやかネットリの具材たちをピリリと締めてくれます。
パンチがあって飲んだ帰りに食べたくなる危険な味でした。
今回は台風の合間で魚があまり入るタイミングでなかったため、普段より良い値付けをしてくださったそう。
大きな真鯛&マゴチは、こんなにたくさんのお料理と物々交換していただけました。
また、お店に余裕があるときならば「釣った魚をさばいていただく」こともできるそう。(料金別。)
魚だけでなくいろいろなお料理が食べたいときは、番家さんで一部をさばいていただき、残りは他のお料理に物々交換…なんてプランが良さそうです!
さいごに
今回は「釣った魚をおいしい料理と物々交換していただく」プランを体験しました。
釣った魚は自分で食べることはもちろん、たくさんの人に美味しく食べてもらうことも喜び。
お店を通して知らない人にも楽しんでもらい、しかも自分もおいしい料理がもらえるなんて、良いこと尽くめです!
みんなが楽しく美味しく、魚を媒介に幸せなコミュニケーションを広げられる場が、全国にますます増えてくれたら嬉しいです。
本プランの概要
- <お勧めの時期>
- 年中
- <本プラン全体の予算目安>
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約11,000円
・釣り船代:11,000円(小学生9,000円)竿などのレンタル代も全て含む。
・物々交換以上の料理や飲み物を注文した場合は、差額を現金で支払い。
※料金は変更になる可能性があります。詳細は直接お店にご確認ください。
- <本プランのスケジュール目安>
-
5:30 港に集合
竿などを借りて、準備ができしだい出港
5:45 レクチャーを受けて釣り開始
時間はたっぷりあるので、休憩を挟みながら自分のペースで楽しみましょう。
14:30 釣り終了
14:15 帰港
いったん休憩
17:00 お店へ移動
釣った魚を物々交換してもらって宴会
- <オススメの持ち物>
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・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
- <その他>
- ・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。