「食べきれる以上に魚が釣れすぎた!」これは初心者さんにもあり得ること。
そんなとき、大切な命をいただいているのだから“捨てる”という選択肢はとりたくないですよね。
それではどんな方法があるの?と聞かれたら、「冷凍して自宅で食べる」「ご近所にお裾分けする」「友人の飲食店にあげる」など色々あります。
そんな中、せっかくなら「お得」な方法はないの?ということで、最近は「売る」「交換する」などの選択肢をご紹介しています。
今回はまたまた「売れる」しかも「ドヤできる」おもしろいお店を発見してきました!
ということで、まずは魚を調達する=釣るところから。
初心者さん歓迎!北九州市の釣り船
今回お邪魔したのは北九州市の中心、小倉駅から車で15分ほどの大里漁港にある釣り船「寿光丸(ひさみつまる)」さん。
北九州市には「釣りいこか倶楽部」という官民連携で“釣り観光を盛り上げよう!”という取り組みがあり、そちらに属している船のひとつです。(体験記時はこちら)
「釣りいこか倶楽部」に所属する船はどこもレンタル&レクチャーOK。
今回は寿光丸さんですが、他の船も初心者さんも大歓迎なのでこちらの一覧表から選ぶのが間違いなさそう。
竿など専門的な道具はすべて用意しておいていただけます。 この日は「関門」という、港からすぐの海域へ。
北九州と山口県にぐるっと囲まれた場所のため、強風の日でも波がほとんど立たず穏やか。
それなのに真鯛やハタをはじめ、高級魚がたくさん釣れるということで大人気の釣りスポットです。
魚の群れを探して20分ほど関門うろうろ。ここだ!というポジションに着いた時点で、釣り方などをレクチャーしていただきました。
今回はエサはエビで、ターゲットは真鯛。
「まさしくエビで鯛を釣る」のが目標です。
開始早々「釣れた!」と声をあげたのはガイドさん。
「釣りいこか」はガイド制度が有り、料金をお支払いすると1日ベタ付きでレッスン・サポートなどをしてくださいます。
(ガイドを頼まなくても船長さんがレッスンやできる限りのサポートはしてくださいます。)
釣れたのはフグ。調理の資格を持った方がいるということで、さっそく豪華食材をキープしました。
私も張り切って糸を垂らし、「釣れろ、釣れろ〜…!」と念じます。
と、竿先にビクビクっと反応が。糸を巻いていくと…
おいしそうなアラカブ(カサゴ)が。
魚が釣れたことで気を良くした私。
更に糸を垂らすと少しして、先ほどよりも強いグイグイッグイグイッという引き。
ゆっくり糸を巻いていくと…
これは、
本命の真鯛が釣れました!
天然モノは色がピンクで尾びれの先までピンと綺麗♪
普段は横か上からしか見ることのない関門海峡を舌から見上げるなど絶景も楽しみ、大満足で釣りを終えました。
釣った魚を買い取ってくれる「平四郎」
釣りだけでもじゅうぶん楽しかったですが、今日はここからが本番。
「釣った魚を売りに」いきます。
お邪魔したのは福岡で4店舗を構える「廻転寿司平四郎」さん。
(博多店では買い取りを行なっていません)
お店の前にドドン!と「買い取ります」のポスターを掲げています。
売りにいける時間は10:00〜17:00の間のみ。
夜の営業時間で売り切れるよう、それ以降の買い取りはされていません。
今回はたくさん釣れた中で、
・真鯛1匹
・ハタ2匹
・アラカブ(カサゴ)6匹
を持ってきました。(他の魚は他の釣り人さんが持って帰られました。)
魚を売りにきたことを伝えると、さっそく計測スタート。
魚種毎に計りに乗せられ、種類と重さがメモされます。
そうして全ての計測が終わり、いよいよ結果発表!
今回の買い取り金額は…
2,800円!!
真鯛が1.5kg以上だと単価が倍になったそう。
今回の真鯛は1.28kgということで、惜しい…!
金額に納得したら、現金と引き換えていただきます。
大金とまではいきませんが、食べきれない魚がおこづかいになるのは嬉しい♪
釣った魚と買い取っていただいた現金と一緒に記念写真を撮りました。
通常なら売るところまでで終了。
ですが、平四郎さんの楽しいところが「買い取ってくれた魚を、その日のうちにメニューとして出してくれる」ところ。
仕入れや準備の状況によりますが、日によっては買い取ってすぐに調理を開始。
遅くとも2時間後にはお店のレーンで回っているんだとか。
この日はすぐに調理されるとのことで、客席に陣取って様子を拝見。
鮮やかな包丁さばきで、買い取っていただいた魚が切り身に姿を変えていきます。
そしてものの20分ほどでレーンの上に…
「中川さん(私)が関門で釣った魚」が!
このメニューは嬉しい!名前まで載せていただけて、だいぶ「ドヤ!」です。
自分の名前が回転寿しのレーンを回ることなんて、漁師さんでもそうそうない経験。
これは写真におさめるしかありません。
嬉しすぎて、自ら「中川さんの釣った魚シリーズ」をレーンからとります。
なんて美味しそうなお寿司たち♡
なかなか生で食べる機会のない生のアラカブ(カサゴ)からいただきます。
バクッとひと口で。お味は…、
・・・おいしい〜〜〜!!!!!
ブリンブリンの歯ごたえ、そして驚くほどの旨味・ジューシーな脂が沸き出してきます。
なぜアラカブ(カサゴ)を生で出すお店が少ないのか、もったいな過ぎるこの美味しさ。
真鯛もアコウも絶品でしたが、アラカブが本当に感動ものでした。
これは観光体験・遊びとして最高のプランです。
ちなみに買い取っていただく際は「来店2時間前までにお店に電話する」などルールがあるので、HPやチラシできちんとチェックしてお邪魔しましょう。
さいごに
今回は「初心者さん歓迎の船で釣りをして、釣った魚を回転寿しで買い取ってもらう&そのまま自分でいただく」プランを体験してきました。
釣りだけでももちろん楽しいですが、売ったり食べたりプラスαの体験を挟むことで、より多くの地域の魅力に触れることができるので、ぜひ試してみてください♪
「売る」という体験も“お金を稼ぐ”より“地域と触れ合う機会”と捉えると、より楽しい時間になりますよ。
本プランの概要
- <お勧めの時期>
- 年中
- <本プランでお世話になったお店>
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・釣り船 寿光丸(釣りいこか)
・飲食店 廻転寿司平四郎
- <本プラン全体の予算目安>
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釣り:約9,000円
・釣りいこかの関門釣りのプラン目安。(竿などレンタルやエサ代を含む。ガイドを頼む場合は別料金)
※料金は変更になる可能性があります。詳細は直接HPを見てご確認ください。
- <本プランのスケジュール目安>
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6:00 港に集合
6:20 出港
6:50 レクチャーを受けて釣り開始
12:30 釣り終了
13:00 帰港
14:00 回転寿司に魚を持っていき買い取ってもらう
そのまま、もしくは時間を置いて再訪し自分の売った魚を食べる
- <オススメの持ち物>
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・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。更に手にフィットする薄手の手袋を中にすると、ニオイがつくのも防げます。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
- <その他>
- ・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。