江ノ島で、釣って・お風呂でのんびり・絶品創作イタリアンをいただく♡という贅沢プラン


身近な観光地として人気の江ノ島
海水浴はもちろん、水族館やオシャレなカフェもたくさんあり、多くの観光客で賑わっています。

そんな江ノ島の「新たな楽しみ方」を発見したので、ぜひ試してみて下さい。

江ノ島すぐに釣り船が

舞台は江の電で江ノ島駅お隣の「腰越」駅。
駅から徒歩5分の立地に湘南 腰越港があります。

人数が揃うとさっそく船が出航。

港を出ると目の前に江ノ島が見えます。

今回お世話になるのは、「釣り船とレストラン、お宿まで」まるっとご家族で営業されている秋田屋さん。(レストランは「鱗亭」さん)


細やかなサービスがたくさんあって、ウェアも貸していただけます。(先着3-4人とのことなので予約がお勧め)


普段なら陸から海を眺めるはずの湘南ですが、今日は逆に海から陸を眺めて移動。
崖が良い雰囲気です。

20分ちょっとで釣りスポットに到着。
さっそく釣りスタートです!

まずはレクチャー


秋田屋さんは初心者にも優しい船で、竿の使い方からエサの付け方、釣り方など一から丁寧にレクチャーしてくれます。

今日は大物狙いで、水深250メートル付近を攻めるそう!

なんだか難しそうかも…と心配しましたが、船長やスタッフさんが最初から最後まで気配りしてくださったので、楽しく釣ることができました。


今回のエサはサバの切り身。
切り身の端っこの中央に針をぷすっとかけていきます。

あとは一番下まで糸を落とし、船長の指示に従って少しずつ糸を巻き上げます。

「底から10メートルまでの範囲に魚がいるね。底まで糸を落としたら、1メートル糸を巻いて10秒待つ…を10回繰り返してみて」など具体的に指示をくれるので、はじめてでも安心

こんな深くで魚がかかっても、ちゃんと分かるのかな?と考えていると、

ぼーっとしていたカモメが…

ぐぐっ・・ぐぐぐっ・・・

竿が引き込まれた瞬間にこっちを向いた!笑

ぐぐぐーーーーーーー!

竿が海に引き込まれていきます。

「これだ!わかるー!魚がいる!!」

水深は250メートルでも魚がかかるとちゃんと分かる…ことが分かりました。

今回はとにかく深いので「電動リール」というボタン1つで糸を巻き上げてくれる道具をレンタル。

自力で糸を巻くわけではないですが、この巻き上げるスピードも大切とのこと。

あまり早く巻き上げたり、途中でスピードを変えてしまうと魚が逃げてしまうことがあるので、レバーでスピードを調整しながら慎重に巻き上げていきます。

そして一発目に釣り上げたのが…

誰、この子?

はじめて見る魚です。歯がギザギザしていて強そう。

船長に聞くと「スミヤキ」という魚だそう。
別名は「クロシビカマス」といい、相模湾付近ではスーパーなどでも並ぶらしいのですが、全国的には珍しい魚。

見た目の怖さに反して、アジは抜群に美味しい!とのことなので、歯に気を付けながら針を外してキープします。

続いて第2投。

「今度は底から20〜30メートルの位置を、また1メートルずつ糸を巻いて10秒待つ…で繰り返してみて」と船長のアドバイス。

言われた通りに20〜30メートルを探ってみると…

ぐぐっ・・ぐぐっ・・・・・・ぐぐっ

先ほどより細かいけど、確かに竿先が引き込まれている

今度はなんだろう?と、またドキドキしながら糸を巻いていくと。

今度は…

赤い!?

なんと、高級魚の「金目鯛」でした!

30cm弱の小ぶりサイズですが、確かに金目鯛。

金目鯛は専門の船に乗って、遠くまで遠征すると聞いたことがあったので、こんな江ノ島すぐで簡単に釣れてびっくり

「今の繰り返したら、たぶんまだ釣れるよ〜」
という船長の声に、思わず気合いが入ります。

そこから言われた通りに底から20-30メートルを探り続けたところ…

なんとダブルヒット

40cm近くの大物

高級な金目鯛が続々と。

更に今度はまた底の方を狙うよう言われて、その通りにすると…


こちらも高級魚の「白ムツ」


更に高級魚の「黒ムツ」

高級で美味しい魚がどんどん釣れます

大満足のまま釣りの時間が終了。


港へ戻るとサーフィンや散歩を楽しむ人たちでビーチが賑わっていました。

最後に釣れた魚を並べたら、こんなことに。

もはや漁師さんの気分です(笑)!

風で2人とも目が開かない

こちらが今回、丁寧なサポートでたくさん釣らせてくださった船長さん。
まだ29歳の若さで、この技術。凄いです。

お風呂でのんびり

船長にお礼を言って、港から徒歩5分ちょっとのお宿「秋田屋」さんへ移動。

1回がレストランで、2階より上がお宿になっています。

釣り船に乗ると、こちらのお風呂を無料で使わせてくださるという嬉しいサービス。

先に釣ったお魚を預けたらさっそくお風呂へ。

こちらには大きいお風呂と小さいお風呂の2つがあります。

今回は小さい方をお借りました。
1度に2人くらいがのんびりできそうなサイズ。

大きい方は4,5人が一度に入れるそうです。

バスタオルも200円でレンタルできるので、こちらも手ぶらで大丈夫です。

今回は3月上旬のまだ寒い時期に伺ったので、汚れや潮を落とすだけでなく、暖まるという意味でも本当にありがたかったです。

お風呂から上がったら1階のレストランへ移動します。

レストラン「鱗亭(りんてい)」

こちらのシェフはもともとフレンチとイタリアンのお店で働かれていた方で、オリジナルの創作料理をつくってくださいます。

「お決まりのメニューは作らない。魚や釣ってきた人の好みに合わせて、都度何を作るか決めています。」
ということで、どんなメニューが出てくるのか楽しみ。

お任せのコースでお願いして、個室で待機します。

お風呂でさっぱり。着替えもできたので気持ちがいい。


まずはハイボールで乾杯。

少しすると順番にお料理が運ばれてきます。

白ムツの湯引きと黒ムツの炙り


盛り付けからステキ
彩りに飾ってあるお野菜が2種のムツを引き立たせ、わくわくする一皿に仕上がっています。


白ムツは鮮度がよく、湯引きにすると身がくるんっと丸まってしまうそう。
そんな見た目もかわいい。


さっそく白ムツを口に運ぶと…

コリッ、プリッ、シャクッ!と一瞬で感触がどんどん変化。

最初に湯引きでうっすら固まった表面がコリッとし、噛むと中の身はプリプリ
そして皮目がシャクシャク…ぷちぷちと楽しくて、甘みが口の中で弾けます

脂がちょうど良くのっていて絶品

次に黒ムツの炙りをパクリ。

炙った皮目から想像以上の香ばしさが広がり、濃厚な旨味が口いっぱいに!
身にもちもちとした噛みごたえがあり、同じムツでも白と黒の違いをしっかり楽しめます。

黒ムツのグリリア


オシャレ!!!
自分の釣った魚がこんな美しく仕上がるなんて…
食べる前から感動してしまいました。

上にのっているのはポルチーニのソースとのこと。
すっきりしたビネガーの香りが食欲をそそります。

添えられている野菜も一緒に口に運ぶと…

え、何コレ!お肉みたい!

軽く炙られた黒ムツの香ばしさと歯ごたえ、ポルチーニやビネガーと絶妙に混じり合う旨味があいまって、まるでお肉のカルパッチョのようです。

噛むほどに胡椒や香草の香りも効いてきて、絶品!!!

お魚がこんな味になるなんて、初めて知りました。

この一品をまた食べるためだけに、今回の船にまた乗りたいくらいです。

金目鯛のアクアパッツァ


そして忘れてはいけない、金目鯛

贅沢に丸ごと一匹をアクアパッツァにしてくださいました。

身はもちろん、やはりスープが美味しいアクアパッツァはスプーンで。

1口食べると…

お、おいしい!!!

金目鯛は身がしっかりしていて、淡白でありながら上品な旨味。
その身がトマトの酸味にアサリの旨味、まろやかなオリーブオイルでできたスープをしっかり吸い込み、口の中が本当に幸せの洪水です。

キンメ自体の脂をスープが引き立てながらもスッキリ流してくれます。


そんなスープをパンにひたひたに染み込ませて

最高!!

スミヤキの香草焼き


初対面のスミヤキはオシャレな香草焼きになって出てきました。

香りがたまりません。

スミヤキは骨が内側でなく、外側の身を包むように形成されているそうで、食べやすくはありません。

しかし、苦労してでも食べる価値がありました。

見た目はさっぱりしていそうな白身なのに、驚くくらい身の味が濃いです。

トマトソースのしっかりしたソースやローズマリーの香りと一緒にいただいても、その味をしっかり感じることができます

まろやかなのにガツンとした旨味に、骨を必死に除けながら夢中になって食べました。

白ムツと黒ムツのバジルパスタ


ラストは白ムツと黒ムツの焼いてほぐした身をたっぷり乗せた、バジルパスタ
パン粉と粉チーズもたっぷりかかっていて、濃厚です。

ムツはふわっふわ、パン粉はサクサク、パスタはもちもちで、味はもちろん食感も抜群

途中で「味変」としてレモンを足すと、バジルやチーズ、パン粉の香りが更に引き立ち、ムツの甘みも増したよう。

そして後味にレモンのサッパリさが残って、こんなにフルコースでいただいたのに、もたれることもありませんでした。

「同じお客さんには、同じメニューを出さないようにしています」
ということで、リピートしたいメニューがたくさんありつつも、次はどんなお料理にしていただけるのかが楽しみになる素敵なシェフでした。

おまけ


ちなみに港の隣には朝どれの魚をフライにして食べさせてくれる、漁協のお店がありました。

まずは穫れたての魚の美味しさを味わってみたい…という方は、こちらもお勧め。
フライの販売は13:00からだそうです。

釣りからお風呂、お食事までフルコースで楽しませてくれる江ノ島プラン。

チャレンジしてみてはいかがでしょう。

本プランの概要

<お勧めの時期>
年中
※季節によって釣れる魚や釣り方は様々です。
<お世話になったお店>
・釣り船屋 秋田屋
・飲食店 鱗亭(お風呂はレストラン上のお宿)
※釣り船とお風呂、レストランは家族経営です。いずれかに連絡すれば、まとめて予約してくださいます。
※釣り船が時期によって釣れる魚や釣り方など条件が変わりやすいので、釣り船にご相談されるのがお勧めです
<全体の予算目安>
約16,500円(プランによって女性割引あり)
・乗船、竿などレンタル、仕掛け、エサで約13,500円(今回の釣りは電動リールなど特別な道具を借りているので、通常より割高です。もっと安く乗れるプランもあります。)
・調理と酒代で約3,000円
※船の料金などは変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
※飲食店での支払いは持込んだ魚の量や種類、ドリンクの飲んだ量などで異なります。
<スケジュール目安>
6:15 腰越の港に集合(可能なら6:00前)
    竿などレンタル
6:30 出港
7:00 レクチャーを受けて釣り開始
    時間はたっぷりあるので、自分のペースで休憩しながら楽しみましょう
13:30 釣り終了
14:00 帰港
14:30 移動してお風呂へ
15:30 レストランで特別創作コースを堪能
※船や飲食店の営業時間は変更する可能性があるので、予約時に確認してください。
<オススメの持ち物>
・汚れて、濡れて良い服装(寒さや日焼けの対策はやりすぎなくらいで丁度いいです)
・100円均一で軍手やガーデニンググローブを買っていくと、魚や針で手を傷つけるのを防げます。親指、人差し指、中指を第一関節くらいまで切り取ると細かい作業がしやすい。
・100円均一で先の長いペンチなどを買っていくと、魚が針を飲み込んでしまったときなどに外しやすいです。
・★酔い止めは普段酔いにくい人も必ず飲むようにしましょう。アネロンが特にオススメです。
・タオルがあると、魚をつかんだり、汚れを拭いたりするのに便利です。貸してくれる釣り船屋さんもあるので、予約の際に確認するのがオススメです。
・★船の上で食べ物、飲み物の販売はありません。船に乗っている時間を計算し、予め購入していきましょう。
<その他>
・本プランは必ず魚が釣れることを保証するものではありません。自然が相手であることをご承知下さい。